排ガス規制の影響で50cc以下の原付一種は絶滅の危機にある。なんと庶民の足として60年以上親しまれてきたホンダ スーパーカブ50も殿堂入りするとの情報が……。これを惜しみ、ファイナルエディションが投入される噂をキャッチ。その姿を大予想してみた! さらに排ガス規制の前に、他の規制によって生産終了が早まる可能性もあるようだ。

  文/Webikeプラス  

過去の車体カラーを復刻、しかし印象的なカラーは既に最近使用済み!?

 1958年の初代デビュー以来、日本人のビジネスや生活を支えてきた50ccのスーパーカブシリーズ。初代にあたるスーパーカブC100も50ccで、実に66年にわたって愛され続けてきたが、ついに「生産終了を迎える」との噂が飛び込んできた。

 終了の理由は後述するが、当webでも繰り返し報じてきたとおり2025年11月から適用される次期二輪排ガス規制が原因。長年、ホンダを代表するモデルの1台だったスーパーカブ50もこれには対応せず、歴史にピリオドが打たれるようだ。

 しかし、終焉を惜しむように「ファイナルエディション」が設定される模様。価格や発売時期など詳細は不明だが、過去のスーパーカブ50に採用された車体カラーを復刻するらしい。

 

 

 歴代カブを代表するカラーとして、まず真っ先に思い浮かべるのは初代C100の青×水色(通称マルエムブルー)。しかし、これはスーパーカブC125が登場した2018年型から2022年型まで存在していたカラーと同様だ。また1962年にデビューした北米仕様CA100のレッドも、2018年の60周年記念車で既に使われている。

スーパーカブ50にファイナルエディション登場へ!? スーパーカブ50にファイナルエディション登場へ!?      

候補は3カラーあるが、有力なのは初代OHCの青か

 ということで、当webが予想したのが下記の青、茶色、緑の3カラーだ。

 まず青は1966年型のC50が元ネタだ。C100から続くOHVから決別し、より静かで耐久性に優れたOHCの新エンジンを初採用。マイチェンを繰り返しながら、2012年まで生産された記念碑的モデルだ。ちなみに当webでは、この青をファイナルエディションとして最も有力視している。

スーパーカブ50にファイナルエディション登場へ!? スーパーカブ50にファイナルエディション登場へ!?

 続いての茶色は、1971年に登場したC50デラックスをイメージ。元ネタのシートは花柄だが、さすがに再現されることはなさそうなので、現行モデルのままとしてみた(笑)。非常にシブい仕上がりで、マニアが喜びそう!?

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 そして緑は、1960年代から使われ始め、ビジネス仕様のカブに多用されたカラー。現行型でもタスマニアグリーンメタリックと呼ばれる濃い緑が設定されている。ファイナル仕様としては2007年型スーパーカブ50スタンダードをイメージし、やや明るい緑を施してみた。

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原付免許で乗れるスーパーカブは新原付で生き残るかも?

 生産終了の背景にあるのは、次期二輪排ガス規制だ。50cc以下を除く排気量では既に適用されてきたが、50cc以下は導入が延期されてきた背景がある。それでも、いよいよ2025年11月から適用が開始される。

 排ガス規制は小排気量車ほど対策が難しく、50ccは技術的に対応が困難。コストがかかり、セールスも見込めないため、メーカーが50ccから撤退する可能性が高い。

 その代替案として導入が進められているのが「新基準原付」(新原付)。最高出力を4kW(5.4PS)に制限した125cc以下のバイクを新原付とし、従来の50ccと同じく原付一種免許で運転できるよう検討されている。

 ちなみに、スーパーカブ50が生産終了した場合も、原付免許で乗れるカブが存在するかもしれない。50と車体を共通とするスーパーカブ110をベースに、最高出力を5.4PS以下にデチューンした新原付版が登場する可能性がある。2023年、警察庁が新原付に関する走行実験を行った際、まさにスーパーカブ110の新原付バージョンが試作されていたからだ。

 

スーパーカブ50にファイナルエディション登場へ!?

 

原付への灯火規制で終了が早まる? 一方で適用外との噂も?

当webでは「ホンダが2025年5月いっぱいで原付の生産を終了する」との噂を報じた(詳細はhttps://news.webike.net/bikenews/361783/ 参照)。新情報によると、これは原付に関する「灯火類の保安基準」改正が同6月から適用されることが理由のようだ。

 現在、横幅0.8mを超える車両はポジションライト(車幅灯)の装着義務があるが、横幅0.8m以下の車両は装着しなくてもOKだった。しかし、2023年9月以降に国の認証を受ける新型車は、全車両に装着の義務が課せられることに。そして50cc以下の原付バイクは2025年6月以降、車幅灯が義務化される。

 現行スーパーカブ50をはじめ、多くの原付にポジション灯は非装備。仮に50ccの灯火類をモデルチェンジしたとしても、同年11月には排ガス規制が適用され、新型車の販売ができなくなってしまう。そこで灯火類の法改正が行われる2025年5月いっぱいのタイミングで生産終了するのだろう。

 となればスーパーカブ50のファイナル仕様もそれまでに登場すると見られるが、「原付に関しては灯火類の規制が除外される見込み」との情報も。詳細は取材中だが、この情報が真実なら、スーパーカブ50を含む原付の生産はさらに5か月延命できるかもしれない。新原付の動向とともに、詳細の発表を待ちたい。

 

スーパーカブ50にファイナルエディション登場へ!?

 

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/367881/

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