ベストカーWebでも度々取り上げてきた広島のKGモーターズが手がける超小型モビリティ「Mibot(ミボット)」が、いよいよ受注を開始する。それに先駆けて広島と東京では展示イベントを実施。Mibotの愛くるしい姿をぜひナマでみてほしい!

文:ベストカーWeb/写真:KGモーターズ

■Mibotのナマの姿が見られる!

KGモーターズのMibotプロトタイプ。プロダクトデザインとしても秀逸

 広島発のベンチャー企業「KGモーターズ」が挑んでいる超小型モビリティ事業。2022年にミニマム・モビリティ・コンセプトと呼ぶキュートな車体を公開して以来、コツコツと開発を進めてきたが、2024年5月に「Mibot」という正式名称も発表され、市販化が迫ってきたことを予感させた。

 そして2024年8月、ついにMibotの受注が開始される。それに先駆けてKGモーターズは、地元広島と東京で、展示イベントを開催すると発表した。場所と日時は以下の通り。

◎広島展示イベント概要
期間: 7月5日(金) – 7月7日(日)
時間: 10:00 – 18:00
場所: 広島T-SITE 1号館1F プロムナード(広島県広島市西区扇2丁目1-45)

◎東京展示イベント概要
期間: 7月10日(水) – 8月31日(土)
時間: 10:00 – 20:00
場所: 蔦屋家電+(東京都世田谷区玉川1丁目14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット二子玉川 蔦屋家電1F)

■2025年9月に広島・東京向けに300台を生産!

ミニマムモビリティ時代のMibotとKGモータース中核スタッフ

 さて、Mibotの今後の流れだが、8月に受注を開始する。予約金は3万円。実際の生産は2025年9月に広島で始まるが、2025年中に生産予定の300台は、広島と東京の予約者に優先納車されるとのこと。その他の地域の予約分は、2026年以降の生産分が割り当てられる。

 改めてMibotの概要を説明すると、原付ミニカー規格で乗れる一人乗りの電動モビリティ。車検不要で税金も原付並みだから、破格に安いランニングコストで乗ることができる(要普通免許)。屋根、ドアに加えて、エアコンも装備するが、とにかく前後対称のボディが個性的でかわいい。

 ボディサイズは全長2490mm、全幅1130mm、全高1465mmという取り回ししやすいサイズ。全幅がほぼ自転車の占有サイズだから、駐車なども容易だ。ソフトウェアはOTA対応しているから、アップデートはネット経由でスピーディに行える。

 気になる価格は破格ともいえる100万円! ただしこれは想定ドル円レート125円で設計された値付けで、35円も円安に振れた現在では部品調達が相当厳しいようだ。量産が赤字の拡大につながるような場合は値上げもあり得るが、べらぼうな値上げにはしない意向のようだから、期待しよう。

 YouTubeを活用し、開発の様子や失敗をつぶさに公開しているKGモーターズの姿勢は、友達の夢を手伝うような親近感に満ちている。活気を失いつつある日本のモノづくりのためにも、展示イベントでMibotの出来栄えを確認するのは悪くないだろう。

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