2024年3月、クルマ好きなら誰でもその名を知るデザイナー、マルチェロ・ガンディーニ氏が逝去した。享年85歳。代表作には、ランボルギーニ『ミウラ』、『カウンタック』、ランチア『ストラトス』などがあり、これらのモデルは移動手段を超えた特別な存在として愛されてきた。
『カーセンサーEDGE』8月号(発行:リクルート)では、「マルチェロ・ガンディーニ / “スーパーカーの女神”に愛された男」という特集が組まれた。『カーセンサーEDGE』として初めてデザイナー個人にフォーカスし、ガンディーニ氏の偉大な仕事の数々を振り返る内容だ。表紙には、彼が手掛けたクルマと彼自身が描かれている。
ガンディーニ氏は、1938年生まれのイタリア人デザイナーで、ジョルジェット・ジウジアーロ氏、レオナルド・フィオラバンティ氏と共に「花の1938年生まれ伊3人組」として知られている。彼らはファンにとっては神様のような存在だ。
特にガンディーニ氏は、前述の各車に加えてランボルギーニ『ウラッコ』、マセラティ『カムシン』、ランボルギーニ『ブラボー』コンセプト、『マルツァル』コンセプトなどをデザインした。「そのすべてがスーパーカーの原点」だと『カーセンサーEDGE』は評価し、「永遠の逸品として、今後も多くの人々に愛され続けるだろう」という。
逝去する2カ月前には、トリノ工科大学で若者たちに素敵なメッセージを発していたガンディーニ氏。彼の遺したデザインは、今後も自動車業界に多大な影響を与え続けるに違いない。
マセラティ・カムシン気になるコンテンツ……●マルチェロ・ガンディーニ / “スーパーカーの女神”に愛された男”●エンジニアリングに従属しないデザインの復権●ガンディーニ・デザインの正体●コンセプトカーから紐解くガンディーニ・デザイン / 自動車史を紡いだ“神ライン”●ガンディーニとランボルギーニの関係性 / デザインDNAは現在もランボルギーニに生きる●ガンディーニとジウジアーロの共作 / ミウラ論争●唯一無二の直線基調フェラーリ / 姉妹車となった“牛馬”●デ・トマソとの関係が生み出すケミストリー / 切っても切れないマセラティとの縁●まだまだあります傑作名車 / 名車に見るガンティーニ史●立関係から生み出されたイタリアンコネクション / ガンディーニvsクライスラー●もう2度と再現できないカタチとライン / 識者に聞くガンディーニ名車●ファミリーカーにも光るGライン
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