フォルクスワーゲン ジャパンは7月3日、9世代目となる『Passat(パサート)』新型の日本市場での予約注文受付を9月から開始し、11月から出荷を開始すると発表した。新型はステーションワゴン専用モデルだ。

フォルクスワーゲングループジャパン、ビジネスオペレーション本部プロダクト・マネジメント課、シニアプロダクトマネージャーの八木亮佑氏は、パサートについて「1973年の発売以来、50年以上の歴史を誇るロングセラーで、フォルクスワーゲンの伝説的なベストセラー『ビートル』を超える3400万台以上が販売されてきた」と説明する。

9世代目となる新型パサートは主要マーケットである欧州市場のトレンドによりステーションワゴン専用モデルになり、従来のMQBアーキテクチャーの進化版であるMQB evoアーキテクチャーを採用。新型パサートはこのプラットフォームにより、多くの最先端技術を採用することに成功したという。

アダプティブシャシーコントロール「DCC」は、「DCC Pro」へと進化し、ボリュームセグメント初の2バルブ独立制御式を採用。これにより、ダイナミックな走行と快適な乗り心地を高いレベルで両立している。また、電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する「Vehicle Dynamics Manager」をフォルクスワーゲンとして初採用している。

パワートレインは1.5L eTSIマイルドハイブリッドシステム(FWD)、2.0L TDIクリーンディーゼルエンジンに、フルタイム4WDシステム4MOTIONの組み合わせ、そしてプラグインハイブリッドのeHybridをラインナップ。PHEVは日本市場向けVW車として初めてだ。48Vマイルドハイブリッドとなった1.5L 直列4気筒ガソリンエンジンは、高効率なミラーサイクルとガソリン用可変ジオメトリターボを組み合わせ、省燃費とトルクレスポンスを両立させた最新スペックのユニットだ。

新型パサートは、ボディサイズを拡張し、ひとクラス上のセグメントに相当する4.9m級のボディサイズを実現。特に50mm延長されたホイールベースによりリヤシートの居住性が向上し、最大1920Lの荷室容量を誇る。また、進化した駐車支援システム "Park Assist Plus"では、ステアリング操作のみならず、アクセル・ブレーキも自動操作が可能である。

シニアプロダクトマネージャーの八木氏は、「新型パサートは、自動車の基本要件を全て満たしている。クラスレスなマーケットポジションを占めるのではないか」と語る。日本でのラインナップはパワートレインと装備レベルの組み合わせで、計7グレード展開となっている。現在型式申請中で、価格は未定。


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