世界の自動車メーカーが電気自動車へとシフトしていくなか、イギリスの高級車メーカーであるベントレーも、2030年以降に全ラインナップのEV化を計画している。そのベントレーの象徴でもあるW12エンジンを搭載する最後のモデルは、特別な顧客ひとり一人に合わせて製作される優美なコンバーチブルとなった。

※本稿は2024年5月のものです
文/ベストカー編集部 写真/ベントレー ほか
初出:『ベストカー』2024年6月26日号

■限定16台の超贅沢仕様

特別な顧客の希望に合わせ16台のみが手作業で製作されるというベントレー バトゥール コンバーチブル

 2030年以降にすべてのラインナップをEVとする計画を持つベントレーが、W12エンジンを搭載する最後のモデル「バトゥール コンバーチブル」を発表した。

 社内オーダーメイド部門であるマリナーにより、特別な顧客の希望に合わせ16台のみが手作業で製作されるバトゥール コンバーチブル。ボタンひとつでわずか19秒で開閉できるルーフを持つ、極めて優美な2シーターモデルだ。

 搭載されるエンジンは750ps/102kgmを発生する6LのW12ツインターボ。2024年夏に生産が終了するこの強力なエンジンには8速DCTが組み合わされ、エクゾーストシステム全体がチタンで作られるという。

 随所に配されたローズゴールドが彩る内装も美しいバトゥール コンバーチブル。価格についてのアナウンスはないが、先に発表されたバトゥール クーペの価格=165万ポンド(約3億2000万円)を超えることは間違いないだろう。

 ちなみにこれだけの価格であるにもかかわらず、生産される16台すべてが売約済みとの話が出ている。

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