米国のクーパー・スタンダードは7月16日、電動車向けの次世代の熱管理システム「eCoFlow」を発表した。

自動車業界が電動化へとシフトする中、熱管理システムの簡素化と車両効率の向上が求められている。これらの課題を解決し、効率的な電動化の未来を切り開くため、新しいeCoFlowラインナップの最初の製品を発表した。

「eCoFlowスイッチポンプ」は、サレリグループとのパートナーシップで開発され、電動ウォーターポンプと電動バルブの機能を一体化した冷却制御モジュールが特長。このスケーラブルな流体制御技術は、全てのパワートレインに対応可能で、特にEVやハイブリッド車の複雑なグリコール熱管理ニーズに応えるために設計されている。ウォーターポンプとバルブ機能の組み合わせにより、自動車メーカーは効率の向上、部品の統合、電気配線の削減、パッケージングスペースの削減が可能となる。

eCoFlowシステムは、従来のポンプやバルブで発生する圧力低下や無駄を排除することで、熱管理システムの効率を向上させる。改良された設計により、流量のスムーズな移行が実現し、システムノイズの原因となる圧力脈動やスパイクを回避できる。単一の電気接続でシステムのポンプと高度な流体制御機能を管理し、追加のコネクタや配線ハーネス、車両の入出力チャネルが不要となる。この機能は、従来の部品の約半分のスペースに収まる。

クーパー・スタンダードは、米国ミシガン州ノースビルに本社を置き、21か国に拠点を持つシーリングおよび流体処理システムとコンポーネントの世界的なサプライヤーだ。材料科学と製造技術を駆使し、多様な輸送および産業市場向けに持続可能なエンジニアリングソリューションを用意している。

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