「乗りたい、を叶える。乗れない、をなくす。」をミッションに掲げる「ノレル(NOREL)」を運営するIDOM CaaS Technology(ICT)は7月22日、社会的信用や支払い能力が低い人でもクルマに乗れる独自の車両提供フローを構築し、特許出願を完了したと発表した。
ICTが提供する月額カーライフサービス「ノレル」は、2016年8月に国内初のクルマのサブスクリプションサービスとしてローンチされ、2万5000名を超える方々にカーライフを提供してきた。しかし、リースやローンの審査に通らないためにクルマの所有を諦める人が多いことが顕在化した。自社の調査によると、信販会社の審査に申し込んだ人の6割以上が審査に落ちているという。
信販会社の審査では「審査に通らない」=「支払い能力がない」と判断されるが、実際には支払い能力を有しているにも関わらず、過去の支払い実績ややむを得ない原因から審査に通らない人も一定数存在する。ノレルがローンチされた2016年8月以降、審査に落ちた人々と接する中で、その多くが支出を把握・管理し、貯金をしている人々であった。
ICTは、より多くの人に豊かなマイカーライフを提供するため、信販会社の審査に通らない人でもマイカーに乗れる独自の車両提供フローを構築し、特許出願に至った。本特許は、ノレルがローンチされた2016年8月以降に積み上げてきた「与信スコア」という独自指標によって支えられている。
ノレルの与信審査の結果に応じて、2つの異なる提供プランを提供する。審査通過時には高精度なプライシングを実現したリースプランを案内し、審査否認時には信信用スコアが蓄積されるマンスリーレンタカープラン「ノレルGO」を案内する。ノレルGOによって信用を回復した人は、通常の信販会社の審査に通過し、割賦払いでマイカーを持つことが可能になる。
ICTは2021年11月から当モデルの提供トライアルを実施し、審査に通らない方々へのサービス提供とケアを実践してきた。さらに2022年4月に実施した資本業務提携を皮切りに、提携企業各社との与信育成モデルの共同開発を行い、高度なICT独自の車両提供フローが完成・導入されている。
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