カー用品店などで見かけるクルマグッズの定番アイテムの1つが「子供乗ってますステッカー」だ。文字通り、小さな子供が乗っていることを他車へと知らせるステッカーだが、実は誕生の経緯は別にあったという説もある。子供乗ってますステッカーについてちょっと詳しくみていこう。
文/西川昇吾 写真/AdobeStock(トップ画像=milatas@AdobeStock)
■ステッカーはアメリカで誕生!?
元々子供乗ってますステッカーはアメリカで誕生したと言われている。その誕生は1980年代半ばと言われていて、比較的最近誕生したカー用品だ。
アメリカでは「BABY ON BOARD」(赤ちゃんが乗っています)や「CHILD ON BOARD」(子供が乗っています)といった表記で販売された。
「子供が乗っていて、優しい運転をしたいから急な操作が必要な無理な割り込みなどしないでほしい」
といったような、周囲のドライバーへ安全を呼び掛ける意図もあるが、実は事故などの際にレスキュー隊にアピールするために誕生したという説もある。
交通事故の際は、いち早く子供を救出してほしいという保護者の想いや小さな子供が見つかり辛いため、子供が乗車していることをレスキュー隊に知らせるといった側面もあるのだ。
決して他車へのアピールだけではなく、もしもの時のことを考えたアイテムとしても大いに意味がある。
■目立つか否かも注目ポイント!
最近の子供乗ってますステッカーや赤ちゃんが乗ってますステッカーは、キャラクターや作品とのコラボレーションアイテムだったり、何かしらのパロディデザインが用いられていたりすることも多い。
ただ、もしもの事故の際に役立つアイテムという緊急時の必要性を考えると、ベーシックな黄色と黒のデザインのステッカーは目につきやすく、最適なデザインと言えるだろう。
今後子供乗ってますステッカーを装着する予定がある人は、好みのデザインで選ぶのも良いが、事故の際に目につきやすいデザインや色合いであるか否かも選ぶときにはチェックすると良いと言える。
子供を乗せた状態での事故は遭いたくないものだが、万が一の時に少しでも助かることに繋がるのであれば、そのような側面も配慮すべきだろう。
子供乗ってますステッカーを貼っていると、「そんなステッカーを貼っているからといって、他車に譲ってもらう免罪符になるのか?」といったような、否定的な意見もある。
もちろん、貼っているからより優しくしようという他車のドライバーもいるはずだ。だが、そのような否定的な意見もあるので、貼っているからこそ優しくマナーの良い運転をより心がけるべきだ。
それこそ、将来免許を取得する子供の手本になるような運転をするべきと言える。
他車へのアピールだけではなく、緊急時のアイテムでもある子供乗ってますステッカー。もし、街で見かけた際はそのデザインに注目してみると保護者の安全意識が見えてくるかもしれない。
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