ベストカーでも取材させていただいている大学自動車部。その試合車に関する競技規定が改定され、全国の自動車部で次期試合車選びが進んでいる。別記事では有識者の皆さまにオススメを選んでもらったが､大学自動車部の若者たちはどんなクルマを選ぶのか!?

※本稿は2024年6月のものです
文：ベストカー編集部／写真：スズキ、ベストカー編集部 ほか
初出：『ベストカー』2024年7月26日号

■三校に聞き取り調査！　次期試合車はどれがイイ？

人気のインテグラやシビックの維持費が高騰し、資金力で勝る部が優位に立ってしまうという問題が。そのため新しい車両規定を決め､それに沿った選定が各部で行われることになった

　別記事では、有識者に規則を伝えたうえで、やはりこれは選ばれるよねってクルマと、実はダークホースとなりそうな車種をたくさん教えてもらいました。もし、大学自動車部のかたがこの企画を読んでいたら、次期クルマ選びの参考にしてもらえると幸いです。

　一方で、実際のところ自動車部は何を後継車にするつもりで動いているのか？　今回、三校に直接話をお伺いしました。お目当ての次期試合車は何なのでしょうか!?

●大学自動車部・次期部車に関する新ルール（抜粋）
・2002年1月1日時点以降、新車販売されており、かつ、新車販売開始後10年以上経過した車両
・純ガソリン車の2輪駆動でエンジンの気筒容積が1600cc以下（過給器は認めない。ロータリーエンジンは禁止。HV、PHEV、EV等を除く）

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■法政大学自動車部：スズキ スイフトスポーツ

法政大学自動車部が候補に挙げているのはスズキ スイフトスポーツ（ZC32型）

　新規定を読んで車両をリストアップしてみましたが、ウチとしてはZC32のスズキ スイフトスポーツが一番いいのではないかと考えています。

　NDロードスターも考えたのですが、まだ中古車両が高すぎて手に届かない感じです。また、スイスポはアフターパーツの供給が豊富で、また競技に必要な部品も、これまでのインテと比べたら格安で揃えられるのも、ひとつのアドバンテージと捉えています。

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■専修大学自動車部：スズキ スイフトスポーツ

専修大学自動車部の候補車はスズキ スイフトスポーツ。本命はZC32、それが厳しければZC31になるという

　実は、弊部はすでにダートトライアルの試合車両にHT81Sのスイフトスポーツを導入しており、2024年から本格的に実戦投入する予定です。

　それ以外にも、個人でスイスポに乗っている人がいるなど、すでに積み上げてきたノウハウがあるので、それを活かしたい。ならば、スイスポ一択かなぁと思っています。本命はZC32ですが、もしそれが厳しければZC31になると思います。

　スイスポは何と言っても中古のタマ数、部品が安くたくさん出るのがいいですね。

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■立教大学自動車部：ロータス エリーゼ

立教大学自動車部が「あえて違った選択をしていいなら」と注釈付きで挙げてくれたのはロータス エリーゼ！　予算が（笑）

　完全移行の2028年までまだ時間があるため、いろいろと選択肢を模索しているところです。最初に想定したのは、もうじき使えるようになるNDロードスターですが価格がまだ高い……。次点でZC32スイスポです。

　あえて違った選択をしていいなら、1.6L仕様の3代目ロータスエリーゼでしょうか？　とにかく軽く、ミドシップなので運動性能が高いなど、スペックシート上では最強の一台だと思っています。まあ、ロードスター以上に価格は高いですが（笑）。

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