ニッケル水素電池メーカーのFDKは7月31日、新たにニッケル水素電池「HR-AATEX」を製品ラインアップに加え、8月から量産出荷を開始すると発表した。

FDKは1991年から33年間、様々な用途向けにニッケル水素電池を製造・販売してきた。車載アクセサリ機器においては主電源や電源バックアップ用として広く利用されている。

近年、車載アクセサリ機器市場では低温環境下での放電要求が増加している。このニーズに応えるため、FDKは新規材料を採用し、従来より電池容量を増やすことで低温放電性能を向上させたHR-AATEXを開発した。

新製品は既存モデル「HR-AAUTEW」と比較して、約1.2倍の電池容量、およびマイナス40度の環境下での放電時間約6倍を実現したという。この性能向上により、寒冷地で車載アクセサリ機器を利用するユーザーの利便性が向上することが期待される。RoHS指令や欧州電池規則(2023/1542)などの各種法令にも準拠している。

HR-AATEXは8月から量産出荷を開始する予定だ。FDKのニッケル水素電池は、IATF16949認証を取得した群馬県高崎市の高崎工場で生産される。

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