中国のEVメーカーの小鵬汽車(Xpeng Motors、シャオペン)は8月22日、最上位ミニバンの『X9』が中国自動車技術研究中心有限公司(中汽中心)から、複雑な気象条件下での先進運転支援システム(ADAS)の認証を取得した、と発表した。

シャオペンX9は9項目のテストを全て優秀な成績で通過し、中国初の認証取得車種となった。これにより、同車は先進運転支援システムの分野で新たな基準を樹立した、と自負する。

自動運転技術が進化する中、安全性は常に最重要課題だ。特に夜間の暗い道や雨霧の中、トンネルの強光や暗光など視界が制限される環境では、迅速かつ正確な環境判断が求められる。中汽中心の今回のテストは、こうした複雑な気象条件下での車両の先進運転支援システムを全面的に評価するものだった。

シャオペンの7シーターEVミニバン『X9』(Xpeng X9)

テストは夜間と雨天の2つの複雑な環境を対象とし、車対車および車対人の認識と反応を含む9項目にわたる。具体的には、雨天と夜間の条件下で移動する前方車両と静止する前方車両、縦方向に尾行する歩行者と横断する歩行者の認識と反応をそれぞれテストした。

認証プロセスでは、全てのテスト項目を同時にクリアする必要があり、一つでも失敗すれば認証は得られない。シャオペンX9は全てのテストで優れたパフォーマンスを発揮し、前方の静止車両や移動車両、縦方向の歩行者や横断する歩行者に対して迅速かつ正確な反応を示したという。

X9は「XNGP全場面自動運転システム」を搭載し、前向きのデュアルレーザーレーダー、カメラ、ミリ波レーダー、超音波レーダーなど29個の先進的な検知システムを備えている。XNet深層視覚神経ネットワークとデュアルOrin-Xチップの強力な計算能力により、迅速な意思決定が可能となっている。

X9は発売から7か月で累計1万4602台を販売し、7シーターEVミニバンの販売首位となった。AI自動運転技術はユーザーの購入理由の一つであり、その重要性が示された、としている。

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