自動車に置いて多くの人が大事なのは、燃費、運転のしやすさ、価格などだろう。実を言うとこの分野、日本車勢が結構強い。今秋に発売が予定されるスズキ フロンクスは勿論のこと、他にもホンダや日産など総合的に出来が良いクルマが多いのだ。

※本稿は2024年7月のものです
文:松田秀士/写真:スズキ、日産、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年8月26日号

■総合力に優れた日本勢が存在感

近代五種(総合力)金メダルはスズキ フロンクス。インドでは高級SUV扱いということが納得できる出来。価格は未発表ながら、総合力では期待値も含めてナンバー1

 スズキ フロンクスは2023年にインドで発売され、2024年秋には日本デビューするモデル。インドでは高級SUVだ。それだけにコンパクトSUVとしては、ハンドリング、静粛性、乗り心地においてこれまでのスズキのSUVとは一線を画す。

 価格は未発表だが、ライバルを見据えた価格設定になるはず。スズキ十八番のマイルドハイブリッドを装備し燃費もかなりのレベルを予想。

 ノートe-POWERはマイナーチェンジを受けてフロントデザインが一新されたが、実は乗り味が進化している。特に4WDはハンドリング、乗り心地、静粛性がアップグレードされた印象。オーラに比べれば廉価でサイズも日本国内の道路事情にマッチする。

 WR-Vもインドをターゲットにしたモデル。インドのセレブは運転手をつけてのショーファーな使い方をするのだそうで、そのため後席のスペースがとても広い。一世代前のホンダセンシングも装備されていて250万円を切る価格設定はとても魅力的。

 2024年6月にマイナーチェンジしたノートオーラ。なかでもお薦めはAUTECHだ。

 これまでノートベースだったのが今回のモデルチェンジでノートオーラベースに。ドットパターンのフロントグリルは多層塗装。

 専用のフロントプロテクターと同色のドアミラーは金属粉のメタル調フィニッシュでメタリックではない。内装のブルーステッチ、etc。それでいてベース車プラス18万円ちょっとで手に入る。リセールを考えると注目の一台だ。

 自宅に充電設備があるならばアイオニック5とBYD シールは注目のモデル。両モデルともに静粛性と乗り心地は欧州プレミアムモデル並み。アイオニック5は金利0%セールを実施。シールは1000台限定の特別価格を実施。もちろんBEVの補助金もある。

●近代五種(総合力)
・金メダル:スズキ フロンクス
・銀メダル:日産 ノートe-POWER
・銅メダル:ホンダ WR-V
・4位:日産 ノートオーラAUTECH
・5位:ヒョンデ アイオニック5
・6位:BYD シール

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