耳の痛い話になると思うが、一般の人たちからのトラックおよびドライバーに対する苦情というのは一定数あると思う。
クレーマー的な「チクリ」は願い下げだが、客観的に見て「これはひとこと言って然るべき!」というものなら、苦情相談を受け付けている各県トラック協会に相談するのも一つの手かもしれない
そのトラックが緑ナンバーの業務用トラックならば、トラック協会や運送事業者の真摯な対応がその後の「改善」に結びつく例も多い。
人の振り見て我が振り直せ、ここでは長野県トラック協会に寄せられた苦情相談の事例を見てみよう。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
長野県トラック協会に寄せられた苦情相談の事例
あおり運転・危険走行 2023年6月21日
【苦情内容】
6月20日午後、国道19号線で松本に向かう途中、信州新町道の駅から白馬有料道路の分かれ道まで、○○運輸の大型トラックに危険を感じるあおり運転をされた。急接近して排気ブレーキをシュパシュパされたり、左右に蛇行運転をされた。私も大型バスの運転をしていたが、プロドライバーは模範となる運転をすべきだ。協会会員であれば除名すべきだ。ドラレコの画像があるからこれを持って警察に行く。と言って電話は切れた。
【事業者からの回答】
○○運輸に連絡し、苦情の内容を伝え、事実確認を依頼した。帰庫後運転者から確認を取るとともに、運転者指導を徹底する旨回答があった。
【協会適正化実施機関の対応】
運転者への指導の徹底を依頼した。
一時停止無視 急な割込み 2023年6月6日
【苦情内容】
6月5日16時45分頃、県道36号線を鬼無里方面に走行中、○○自動車の車両が下り工事用信号機はないが見通しのよい工事区間で、一旦停止もせずいきなり進入してきた。ここでは一旦停止し、安全を確認して進行すべきで、大きな車が優先ではないはず。またすれ違う際に運転者はこちらを見て笑っていた。
○○自動車には電話したが、通じなかった。協会から指導してほしい。
【事業者からの回答】
昨夜通報者から電話があった。当該運転者を含め、指導を行ったところ。今後とも運転者の指導教育を実施して行く旨の報告があった。
【協会適正化実施機関の対応】
社内での指導の徹底を依頼した。
あおり運転・危険運転 2023年5月22日
【苦情内容】
老人介護施設の職員からの通報で、介護車両の運転者従業員から、5月20日(土)15時頃、群馬県高崎市から国道18号を安中市に向け、施設の車両3台で走行中、先頭車の後方に○○運送の大型トラックが割り込んできて、その後はみ出し禁止区間で車体を半分はみ出し、クラクションを鳴らされる等のあおり運転を受けた。当該運転者は「運転が怖い」と言って体調不良になり、今日も自宅で療養している。前橋警察署に通報したが、管轄が違うし、ドラレコの画像があっても検挙は難しいと言われた。協会から注意、指導してほしい。
【事業者からの回答】
○○運送に連絡し、事実確認をお願いした。事業者が運転者に確認したところ、運転者からは「あおり運転をしたような意識は全くないが、右に割り込んだことは記憶している」とのこと。通報者と連絡を取り、今後は会社で運転者に対し、指導を行っていく旨回答したと連絡があった。
【協会適正化実施機関の対応】
安全運転の徹底を依頼した。
追い越し禁止区間での追い越し 2022年6月17日
【苦情内容】
本日午前1:00頃、国道19号を松本から長野方面を走行中、生坂トンネル入口付近で○○運輸のトラックに追い越された。追い越し禁止区間での行為であり、会社にも電話をしたが、対応が悪い。協会からも注意してほしい。この件は警察にも通報した。
【事業者からの回答】
申告者から苦情が入っている旨の連絡があった。運転者も自覚があり、すでに指導済みである旨報告があった。
【協会適正化実施機関の対応】
運転者への指導の徹底を依頼した。
煽り運転について 2022年6月13日
【苦情内容】
13:00頃、○○運輸のトラックに安曇野から松本市和田にかけて後方から煽られた。5mくらい後方に接近され、圧迫感を感じ、追突されるのではないかと恐怖を感じた。会社にも苦情を言ったが、危険な運転なので指導してほしい。
【事業者からの回答】
ドライブレコーダーを確認したところ、相手もやたらブレーキを踏んでいたので接近してしまったものと思われる。運転者は煽り運転の意識はないと言っているが、改めて全運転者に指導を実施したい旨のがあった。
【協会適正化実施機関の対応】
社内での指導の徹底を依頼した。
急な割込み、危険運転 2022年4月13日
【苦情内容】
10:25頃、大阪中央環状線の摂津市付近において、○○運送の車両が車線変更禁止区間で車線変更を行ない、自車の前に割り込んできた。接近されて危険であったことから注意、指導してほしい。
【事業者からの回答】
○○運輸に連絡し、事実確認をお願いした。事業者が運転者に確認したところ、交差点を直進する際、右折車両の列が直進レーンまではみ出していたため、黄色ラインであったが左に方向指示器を出して左車線に入ったもの。事業者からは、無理な割り込みはしないよう、他の運転者にも指導を徹底する旨報告があった。
【協会適正化実施機関の対応】
安全運転の徹底を依頼した。
運転者のマナーについて 2021年12月23日
【苦情内容】
本日12:30頃、ツルヤ長野中央店南側のセブンイレブンの駐車場で、○○運送のトラックの運転者が運転席前に裸足の足を乗せて長い時間寝ていた。外から丸見えの状態で非常に不快で常識を疑う。若い運転者だったので、しっかり教育してほしい。
【事業者からの回答】
概ね通報どおりであった。本人には世間の目があり、会社の看板を背負って仕事をしているので、このようなことのないよう、十分注意、指導したとの回答。
【協会適正化実施機関の対応】
運転者への指導の徹底を依頼した。
危険で迷惑な運転について 2021年12月6日
【苦情内容】
12月4日、10:50頃、小川村の県道36号線、鬼無里から小川村に下る道路で、○○運輸のトラックがセンターラインを跨いで長い距離走行していた。対向車が来てもよけるような感じではなく、非常に危険で迷惑な運転なので指導してほしい。
【事業者からの回答】
この車にはドライブレコーダーがないので本人に確認したところ、センターラインを跨いで運転したとの認識はないとのことだが、十分注意するよう指導したとの回答。他の運転者にも同様に指導するよう依頼した。
【協会適正化実施機関の対応】
社内での指導の徹底を依頼した。
危険運転について 2021年10月4日
【苦情内容】
13:30頃、国道254号を三才山トンネル方向に自転車で走行中、○○運輸の大型車が横すれすれで走り抜けて行った。接触しないかと冷や冷やし、身の危険を感じた。徐行して危険を回避するのが当然であろう。厳しく注意願いたい。
【事業者からの回答】
○○運輸に連絡し、事実確認をお願いした。事業者が運転者に確認したところ、危険な走行をしたとの認識はないとのことだが、自転車や歩行者からすれば大型車が近づけば恐怖を感じるものなので、社内での安全運転の徹底を図るよう依頼した。
【協会適正化実施機関の対応】
安全運転の徹底を依頼した。
信号無視と危険運転について
【苦情内容】
千曲市内の県道の交差点において信号待ちをしていたところ、○○運輸の大型トラックが後ろから追い越して走り抜けていった。明らかに信号無視であり、前の車を追い越すなど非常に危険な行為である。注意してほしい。
【事業者からの回答】
運転者に確認したところ、事実であることを認めた。安全運転の徹底を指導する
【協会適正化実施機関の対応】
運転者の指導の徹底を依頼した。特にGマーク取得事業者であればなおのこと注意を払うよう指導した。
追い越し際の危険運転について
【苦情内容】
昨日16時40分頃、群馬県富岡市の国道を走行中、片側2車線の道路において○○運輸のトラックに幅寄せされたり、追い越される時に直前にかぶされるような行為を受けた。当該会社に苦情の電話をしたが、協会からも注意してほしい。
【事業者からの回答】
ドライブレコーダーで確認したが、危険と思われるような画像は確認できなかったが、事前に通報車両と2車線区間において抜きつ抜かれつの事案が確認されたことから、通報があったものと思われる。しかし、看板を背負っていることから、再度安全運転を徹底させたい。
【協会適正化実施機関の対応】
運転者への指導の徹底を依頼した。
信号無視について
【苦情内容】
本日15時頃、飯田市の交差点において、○○運送のトラックが赤信号を無視して強引に通過していった。他にも同社のトラックが同様の違反行為をしているのをたびたび見かける。厳重に注意願いたい。
【事業者からの回答】
ドライブレコーダーの映像を確認したところ、信号は赤ではなく黄色であり、速度も制限速度以下だった。とはいえ、一般の人に誤解を与えるような運転であり、運転者指導を徹底したい。
【協会適正化実施機関の対応】
周囲の目も厳しいので、当該行為については厳しく指導し、他の運転者に対しても指導を徹底するよう依頼した。
急な割り込み運転について
【苦情内容】
軽井沢の18号バイパスを群馬から長野に向かって走行中、登坂車線から○○運輸のトラックが左側を追い越して、無理やり自車の前に割り込んだ。その後も前の乗用車を煽るような運転を続けていた。指導してほしい。
【事業者からの回答】
「登坂車線を走行中、右に方向指示器を出したが入れてくれなかったのでトレーラを追い抜いて右に入った」とのこと。当該運転者を指導するとともに、他の運転者にも安全運転の徹底を指導する旨連絡があった。
【協会適正化実施機関の対応】
運転者指導の徹底を依頼した。
ウィンカーの不点灯ついて
【苦情内容】
時速80キロで走行車線を走行中、運送会社のトラックが並んだ後、ウィンカーも出さずに左にかぶせてきて非常に危険だった。協会から注意をして欲しい。
【措置】
当該事業者に事実確認をした。当事者本人としては合図をしたつもりだったが相手からなんどもパッシングをされたので若干進路妨害した可能性もあるかも、と。今後ムリな追い越しや、進路変更に十分注意するように全運転者に徹底することとした。
運転マナー等について
【苦情内容】
長野県のトラックドライバーのマナーが悪いとのこと。
・運転席・助手席共にカーテンが引いてある
・スマホをやりながら運転していた
・後ろのナンバープレートが見づらい
【措置】
当該事業者に事実を確認した。カーテンについては即取り外すように指示をした。スマホについても厳重に注意。ナンバープレートについては先日車検が終了しているので問題はない、とのこと。協会より全運転者に対して再教育を要請した。
お酒の購入について
【苦情内容】
コンビニに勤めている方から、大型トラックドイラバーの方が夜、お弁当と一緒にお酒を購入していった。「いいの?大丈夫?」と思ってしまう。自分からは言えないですし、飲んでいる現場を見たわけでもないが、あまりにも不適切だと思います。
【措置】
重大な事象のため、通報者の方に今後同様の事象が生じたら、「会社名・トラックナンバー・日時」の連絡をお願いした。勤務するコンビニの名称は伏せてトラック協会より該当の事業者に即連絡し厳重注意の旨を約束する。
対向車線はみだし運転行為について
【苦情内容】
大型トラックが歩行者を避けるため対向車線に飛び出してきた。危ないと思い急ブレーキをかけて衝突を防いだ。運送会社の名前は見えたが、ナンバーはわからなかった。スピードもだいぶ出ていたので注意して欲しい。
【措置】
当該事業者に事実確認をした。歩行者の脇を通り抜ける際、まだ対向車との距離があり、さほど問題なく通過できると思っていたが、実際はスピードが出てしまい対向車に迷惑をかけてしまったと反省していた。今回のことは社内で他の運転者にも注意することとした。
あおり行為について
【苦情内容】
後ろから4トントラックが来てホーンを鳴らされ煽られたため左側に寄ってやりすごした。トラックは高速で走り去っていったがあまりにも危険なため通報した。会社側と運転手に注意をして欲しい。
【措置】
当該事業者に事実確認をした。予定があり急いでいたと思う、とのこと。さらに当該運転手は短気な所がありその都度注意をしているが再度確認し、社長と運行管理者からドライバーに対して再指導することとした。
物損事故について
【苦情内容】
自宅の壁にトラックがぶつかったが、そのまま行ってしまったため、追いかけ捕まえた。その後運送会社から謝罪と壁の修復をしてもらったが、再び3カ月後に同じ場所で同じ運送会社のトラックが壁を壊す物損事故を起こした。社長が来ると言っていたのに来ず、他の人が対応。最初の事故の時に荷主から今後の対応策として運行経路変更、事故現場を通らない、もしくは車両を小型にするという書面をもらっている。にもかかわらず再度の事故。現場は小学校の通学路でもあるので再発防止策を書面で残して欲しい。
【措置】
当該事業者に事実確認をした。とにかく最初の対応が悪かったこと、今後は事案によっては社長も含めて誠意ある対応を心掛けるよう指導した。
過積載について
【苦情内容】
トラック運転手だが、車種は2.6t〜2.8t。都内から長野まで中古の机やロッカーを運んでいるが、時々重量オーバーがある。量ってみたところ3.9tあった。お客様から「今日はこれ」と言われるため断れない。会社に注意してもらえませんか?
【措置】
事業者役員に内容を連絡する。重大な事象のため早急に善処する旨を要請。通報者は「匿名」を申し出ているため慎重に進めるよう依頼。
煽り行為と威嚇行為
【苦情内容】
国道19号、大豆島付近で車間距離不保持、執拗なあおり行為・青信号で出遅れると警笛で激しく威嚇行為をして恐怖を感じた。緑ナンバーのついた貨物車のハンドルを操作する者がそのような運転をするとは理解できない。
【措置】
当該各事業者が確認したところ事実であった。急いでいたので煽り行為になってしまったとのこと。厳重注意を行い、他の運転者にも改めて教育する旨指導した。
制限速度オーバー危険な運転
【苦情内容】
80km制限速度なのに90〜100kmで走っており危険。この会社に直接苦情を入れたらそのくらいの速度は出してもいいと指導してるとのこと。あまりにも不適切な対応なので指導してほしい。
【措置】
当該各事業者の運行管理者がそのような指導をしている旨を回答している事が判明。社長にドライバーに対する規制速度の遵守の徹底と違反を黙認するような回答をしないよう社員に徹底する旨を指導した。
接触ギリギリの車線変更、危険行為
【苦情内容】
国道にて午後2時頃、急な車線変更で危険な思いをした。接触はなかったもののギリギリであり非常に危険。自分は50〜60kmで走行していたがトラックはかなり早いスピードだった。指導してほしい。
【措置】
当該各事業者が確認したところおおむね事実であった。急に割り込んだ意識はなくともトラックが一般車両に与える影響は大きいので一層の自覚が必要。改めて当該運転手に指導教育を徹底することとした。
Gマークのトラックが交差点で危険な運転行為
【苦情内容】
Gマークステッカーを貼ったトラックが、交差点でウィンカーを出さずに左折したり、赤信号に変わろうとしている交差点に突っ込んで走り去った。Gマークを取得している会社が交通違反をしていいのか。指導して欲しい。
【措置】
当該各事業者が確認したところおおむね事実であった。Gマークの意義と使命を再認識するとともに、法令順守とプロドライバーとしての運転マナーを高めるよう全従業員に再徹底することとした。
両耳にイヤフォンをして運転
【苦情内容】
複数の運送会社のドライバーが、両耳にイヤフォンをして運転しているのを見かける。外部の音が聞こえない状態で運転しているものと思われ、危険極まりないので注意して欲しい。
【措置】
当該各事業者が確認したところ事実であった。当該ドライバーには厳重に注意することとした。
高速道路であおり行為とジグザグ運転
【苦情内容】
午前5時30分頃、中央道下り線を90km/hくらいで走行中、トレーラがあおり行為をした後追い越して行った。その後上り坂で速度が落ちたので追い越そうとしたら、ジグザグ運転を始め追い越させないようにしてきた。危険なので厳重注意して欲しい。
【措置】
当該事業者が確認したところ事実であった。当該ドライバーには厳重に注意することとした。
国道で危険運転を繰り返し
【苦情内容】
午前5時頃、国道142号線笠取峠下りで大型トラックがあおり行為、はみ出し禁止区間での追い越し、信号無視をしていた。以前も同じ会社のトラックが同様のことをしていた。プロドライバーなのだから模範運転であるべき。指導して欲しい。
【措置】
当該事業者が確認したところ通報のような事実は見当たらなかったが、全ドライバーに安全運転を再徹底することとした。
期限切れのGマークステッカーに意見
【苦情内容】
Gマークの期限が切れているステッカーを貼ったトラックを見かける。有効期限の文字を大きくするとともに、年度別に色分けをしたらどうか。
【措置】
全日本トラック協会に消費者の意見として意見反映をすることとした。
観音扉を開けたまま走行
【苦情内容】
今、観音扉を開けたまま走っているトラックがいる。自転車に当たりそうになった。危険なので大至急止めて欲しい。
【措置】
当該事業者が無線連絡をとり止めさせた。帰社後、当該ドライバーに厳重注意することとした。
国道を100km/hで暴走し危険な車線変更も
【苦情内容】
午後2時過ぎ、国道141号線の2車線区間でを大型トラック2台が、100km/hくらいで頻繁に車線変更をしながら暴走していた。近くには学校もあり危険だ。Gマーク事業者でもあり、協会から強力に指導して欲しい。
【措置】
当該事業者が確認したところ、2人とも入社して日の浅いドライバーであった。厳しく指導することとした。
高速道路で危険なあおり行為
【苦情内容】
長野道でトラックに後ろ1mぐらいにピッタリつけられ、あおり行為を受けて大変怖い思いをした。他の車にも同様の行為を繰り返していた。協会から強力に指導して欲しい。
【措置】
当該事業者が確認したところ、過去にも何度か苦情を受けたドライバーであった。安全運転教育を徹底的に行なうこととした。
通行禁止のスクールゾーンを走行
【苦情内容】
スクールゾーンの特定中型車以上通行禁止の規制時間内にトラックが通行していた。子供たちの通学路であり、危険なので協会から注意して欲しい。
【措置】
当該事業者が確認したところ、当該ドライバーが規制を失念していた。全ドライバーに再徹底することとした。
国道であおり行為と暴言
【苦情内容】
国道の片側2車線の登坂路で大型トラックを追い越したら、その直後からそのトラックにあおり行為を受けた。停車したら暴言を吐かれ恐怖を感じ110番した。指導して欲しい。
【措置】
当該事業者の運行管理者から全ドライバーに対して、プロドライバーとしてのマナーを再徹底することとした。
トンネル内での危険な無灯火走行
【苦情内容】
トンネル内で緑ナンバーのトラックが無灯火で走行している。大変危険なので注意して欲しい。
【措置】
当該事業者で事実を確認。全ドライバーにトンネル内は前照灯の点灯を再徹底することとした。
早朝のアイドリングによる騒音
【苦情内容】
毎朝3時頃から市有の空き地にトラックが駐車し、エンジンをかけっぱなしにしているため、周囲の住民の安眠妨害になっている。指導して欲しい。
【措置】
当該事業者が実態を確認。翌日から荷降ろし待機場所を周囲に迷惑とならない場所に変更することとした。
大幅な速度超過とウィンカー不点灯
【苦情内容】
50㎞/h規制の国道を70㎞/h以上のスピードで走行し、ウィンカーも出さないで車線変更をしている。車両後部に「法定速度厳守」と「デジタコ装着車」のステッカーが貼ってあった。厳重に注意して欲しい。
【措置】
当該事業者の運行管理者から全ドライバーに対して、プロドライバーとしてのマナーを再徹底することとした。
大型トラックによる長時間にわたるあおり行為
【苦情内容】
制限速度50㎞/hの国道を流れに乗って前車に続いて走行中、大型トラックに後ろにぴったり付けられあおられた。分岐路でトラックが離れるまでの約30分間大変怖い思いをした。注意して欲しい。
【措置】
当該事業者が確認したところ、タコグラフには当該時刻に70㎞/hが記録されていた。全ドライバーに再教育を実施することとした。
助手席ウィンドにカーテン等を設置
【苦情内容】
60km/規制の国道を70〜80km/hくらいで走行する大型トラックがあり、信号待ちで停車した際隣車線から見たところ、助手席窓にカーテンがひいてあり、せーフティウィンドには有色フィルムが貼ってあった。危険極まりないので注意して欲しい。
【措置】
当該事業者が事実確認し、撤去するとともに全ドライバーに対して安全運転の再教育を行なうこととした。
運転台からタバコの投げ捨て
【苦情内容】
前を走る大型トラックが火のついたタバコを投げ捨てるのを2回目撃した。火事にでもなったら大変なことになる。厳重に注意して欲しい。
【措置】
当該事業者が事実を確認。当該ドライバーはもちろんドライバー全員に再教育を実施することとした。
深夜のあおり行為とはみ出し禁止違反
【苦情内容】
午前2時半頃、50km/h規制の国道を60km/hくらいで走行中、後方から蛇行運転によるあおり行為を受けた。はみ出し禁止区間であったが、あおり行為のあと自車を抜いて行った。厳重注意して欲しい。
【措置】
当該事業者が事実を確認。当該ドライバーはもちろんドライバー全員に再教育を実施することとした。
普通車の駐車スペースに大型トラックを長時間駐車
【苦情内容】
道の駅で普通車(乗用車)の駐車スペースに大型トラックが長時間駐車している。カーテンを閉めており、貼り紙もしたが動かしてくれない。歩道脇で排気ガスの苦情もあった。指導して欲しい。
【措置】
当該事業者が事実を確認。当該ドライバーはもちろんドライバー全員に再教育を実施することとした。
* * *
以上、ここでは長野県トラック協会の適正化実施機関に寄せられた苦情をご紹介した。中には「いや、それはちょっと違うのでは……」というドライバーの声が聞こえそうなクレームもあるが、ガタイの大きいトラックはどうしても相手に恐怖感を与えてしまうものである。
こちらが「大したことではない」と思っていても、相手がそうは取らないケースが多々あることは肝に銘じておかなければならないだろう。
なお、こういった苦情相談は長野県トラック協会をはじめ、一部の各県トラック協会で受け付けているし、全日本トラック協会にも窓口があるので、「どうしても!」と思った際は相談してみてはいかがか?
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