トライムがカーオーディオ用電源フィルタに仮想アース機能を備えた「Nve-05」を新発売。税込み価格は4万9500円で、販売開始は9月15日より。
「Nve-05」は、高周波ノイズ対策に特化したカーオーディオ用電源フィルタ。高周波特性に優れたフィルムコンデンサを容量別に配列(高周波インピーダンスを低減化)し、インバータやスイッチング電源、内部クロックなどから発生されるノイズを抑制、減衰する。
Nve-05内部従来、大容量の電解コンデンサやチョークコイルとの複合回路で対策されていた、バッテリの電圧変動や比較的低い(ノイズの)周波数帯域とは違い、近年のハイブリッドやEV化によりデジタル化が進む車内環境には、カーオーディオ機材を含め車載される各種制御電子機器から発生するさまざまな高周波ノイズが溢れている状況だ。
フィルタを形成するフィルムコンデンサには、高周波特性に優れ、同社ホームオーディオ向け製品にも採用されている、岡谷電機製ノイズサプレッションキャパシタとTDK製EMIサプレッションキャパシタを採用。フィルムコンデンサ群はバスバーによるストレート近接並走配線によって、パワーライン間の浮遊容量(見えないコンデンサ形成)を利用すると共に、不要なインダクタンス成分の発生を抑え、より効果的なノイズリダクション特性を実現している。
ve-02pの増設さらに、スティック型仮想アース「ve-02p」に採用されている特殊アルミ電解コンデンサを搭載。前モデルの「Nve-03」とは比較にならないほどの導体表面積の拡大を実現している。
また、フィルタ用コンデンサのブスバー直接実装、仮想アース部の特殊アルミ電解コンデンサの採用といった仕様変更が行われたことにより、「Nve-05」は性能改善だけにとどまらず、大幅な小型化も実現。同社製ノイズリダクション特化型電源フィルタ「N-04」と同サイズにまで小型化されている。
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