レンタカーには「クルマガチャ」の要素があることは、皆様ご存知であろうか。「ガチャ」というくらいだからハズレもあればもちろん、アタリもある。言ってしまえばそれこそが日本でのレンタカーの醍醐味なのでもあるのだが、それはもちろん海外のレンタカーでも同様。今回は自動車評論家である、清水草一氏がイタリアで借りた、ちょっとワケありの大アタリ車をご紹介!!

※本稿は2024年7月のものです
文:清水草一/写真:清水草一、ベストカー編集部、フォルクスワーゲン
初出:『ベストカー』2024年8月26日号

■大アタリディーゼル車はワケありでした……

ゴルフヴァリアント1.6TDIで北イタリアを縦横無尽に走り回った

 イタリア・ミラノ空港のレンタカーで当たったのは、ゴルフヴァリアント1.6TDI(MT)だった。ディーゼルのMTなんて日本じゃ絶対乗れないし最高! と思いつつ走り出したら、これが信じられないほどイイ。

 シャシーのよさもさることながら、エンジンのレスポンスが抜群で、ガソリン車ばりに軽やかに回る。それでいてトルクはディーゼルそのもの。1000rpmからしっかり加速する。燃費も抜群。「VWのディーゼル技術はこんなに進んでるのか!」と衝撃を受けた。

 約1年後。自動車業界を揺るがすスキャンダルが発覚した。VWのディーゼルゲート事件だ。私が乗ったあのゴルフディーゼルは、まさにその不正ソフト搭載車だったのである。

 とはいえ、あのエンジンフィールは圧倒的。これじゃ不正をしたくなる気持ちもわかる……なんてつい思ってしまいました、カーマニアの性。

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