皆さんはタイヤの空気圧を気にしているだろうか。乗り心地や燃費に多大な影響を及ぼすだけに、できれば毎月一度はチェックしたい。とくにこれからの季節は、空気圧設定がクルマの性能を左右する。いったいなんで?

文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=benjaminnolte@Adobestock)

■空気圧チェックには「冷間」と「温間」がある

タイヤの空気圧は出発前の冷間時に計るのが正解(Kzenon@Adobestock)

 タイヤの空気圧チェックは、計測状況によって2つに分けられる。ひとつはクルマを数時間以上放置させた状態で測るもの。タイヤが冷えた状態で計測するのでこれを「冷間時チェック」という。

 いっぽう走行直後に図るケースは「温間時チェック」という。この場合、路面との摩擦や変形によってタイヤ内部の温度が上がり、空気が膨張するので、空気圧は冷間時に比べて高くなる。

 覚えておきたいのは、クルマのドア側面や取り扱い説明書に書かれている指定空気圧は、冷間時チェックが前提だということ。つまりドライブの帰りに給油に立ち寄り、「ついでに」と空気を入れても(=温間時チェック)、家に帰ってクルマを放置すれば、タイヤが冷えて空気圧は指定値を下回ってしまうのだ。

 これがよくいわれる空気圧チェックの間違いというわけだが、秋口から冬にかけてはもう一つの間違いが起きる。それが夏から冬への気温の低下だ。

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■年間9240円の無駄遣いに!

これから冬にかけてはタイヤの空気圧は放っておいてもぐんぐん下がる(Маргарита Вайс@Adobestock)

 たとえば東京の2023年9月の平均気温は26.7℃。これが10月に入ると一挙に18.9℃に下がる。7.8℃の低下だ。こいつがタイヤ内部の空気にも影響して勝手に空気圧を下げてしまう。「冷間時に入れたから大丈夫」という安心が通用しないというわけだ。

 JAF(日本自動車連盟)が行ったテストでは、指定値よりも空気圧が3割低いクルマは、平均で4.6%燃費が悪化することが明らかになっている。燃費が13km/L、ガソリンがリッター165円だとすれば、この燃費悪化は年間で9240円の出費になるという。

 こうした失敗を防ぐには、やはりこまめな空気圧チェックが有効だ。日本自動車タイヤ協会でも、月に1回以上の空気圧点検を推奨している。「最近燃費が落ちたなあ」とか「乗り心地が悪いなあ」と思ったら、タイヤが「悲鳴」を上げていないか、点検してあげよう。

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