ついに登場した新型スペーシアギア。「どこが変わったん?」とか思ってないだろうか。しかし比べてみると段違い。新型は見た目の「低重心」がポイントなのよ!

文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄、ベストカーWeb編集部

■旧型はドアを強調するツートーンだったが……

スズキ先代スペーシアギア。前後ドアが目立ってみえる

 N-BOXジョイを追撃しようとわずか1日の差で登場したスズキのスペーシアギア。先代も大ヒットしただけに新型もそのイメージを踏襲してはいるが、いろんな点が新しくなっている。

 なかでも注目したいのが、ボディのツートーンカラーだ。この手法は先代にもあったが、比べてみると新型はその「塗り分け方」が違う。

 旧型のスペーシアギアは、もともとケーブルカーのゴンドラのようなイメージがあり、クルマを横から見ると、前後2枚のドアだけが目立つような塗り方だった。ドアの前後にあるAピラーや荷室部分はあえて黒く「落として」いたのだ。

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■屋根を目立たなくして低重心に見せる

新型スペーシアギア。上半部をブラックアウトしてボディを低重心に見せている

 いっぽう新型は別の作戦だ。これまたクルマを横から見ると、窓の下端でボディを上下に分け、その下半分だけをカラフルに塗っている。いっぽう上側の窓やルーフはすべてガンメタリックに塗り、目立たなくしている。

 この塗り方はいわゆる「ヒドゥン・ルーフ」というデザインだ(ヒドゥンは「隠れた」という英語)。クルマの上半身をあえて黒く目立たなくすることで見た目の重心を下げ、クルマを低く見せる効果を生んでいるのだ。

 スペーシアギアは全高が1.8mにもなるスーパーハイトワゴンだから、この効果は絶大といえるだろう。

 ちなみに新型スペーシアギアは9色展開で、そのうち6色がツートーン。その6色どれを選んでも、ルーフ部分はガンメタリックとなる。いっぽう「モスグレーメタリック」「ピュアホワイトパール」「ブルーイッシュブラック3」の3色だけはモノトーンで、ルーフとピラーも同色ペイントだ。

 アクティブさに加えて低重心なスポーティさも増した新型スペーシアギア。その印象をぜひディーラーで確認してほしい。

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