「最も長く続いている自動車のワンメイクレースシリーズ(英名:Longest running one-make automobile racing series)」として、メディア対抗ロードスター4時間耐久レースがギネス世界記録 TM に挑戦し、正式に認定された。毎年9月に開催され、ベストカーチームも長年参戦しているレジェンドレースだ。このギネス世界記録認定に、ベストカーが貢献したのでありました。これって、どーゆーこと?
文/梅木智晴(ベストカー編集委員)、写真/マツダ株式会社、ベストカー編集部
世界最長記録達成! 35年継続するワンメイクレース
「メディア対抗ロードスター4 時間耐久レース(通称、メディア4 耐)。
1989年、初代「ユーノス•ロードスター」がデビューすると、この年の11月18日、筑波サーキットでメディア対抗ロードスター4時間耐久レースが開催された。
はたしてこの時、毎年継続してこのレースイベントを開催する計画があったのかは定かではないが、マツダは自動車雑誌などのメディアを招待して、新たに販売を開始したばかりのライトウェイトオープンスポーツカーのユーノス•ロードスターで「メディア対抗」の4時間耐久レースを実施した。ベストカー編集部は当時の勝股編集長を中心に、タケちゃんマンこと竹平素信氏、伏木悦郎氏の3名編成で出場している。
第一回大会はベストカーチーム、4位でフィニッシュ!
このレースイベントのレポートはベストカー1990年1月10日号で掲載している。タケちゃんマンの軽妙な筆致が、いかにも楽しかったレースイベントを生き生きと伝えている。現在は16時スタート、20時チェッカーが基本のメディア対抗4耐だが、この第一回は18時スタートで、チェッカーフラッグは22時! 11月18日開催だから、スタート時点で日が暮れた、完全なナイトレースだったのだ。
そして結果は第4位。この時すでに私ウメキはベストカー編集部にいたんですが、勝股編集長が妙に浮かれていたのをよく覚えている。もちろん私もメンバーに加えてほしいと思っていたけど、アルバイト待遇で編集部に潜り込んで5か月の若造が、そんなことを口にできる雰囲気は、うーん、ありませんでしたな。
ちなみにこの第一回大会の優勝はベストモータリングチーム。ベストカー編集部出身の大井貴之先輩、第一回大会の優勝ドライバーだったんですね!
ギネス認定にベストカーの記事がエビデンスとして貢献した
この第一回大会から35年。この間にはバブル経済の崩壊、マツダの経営危機など、レースイベント開催どころか、ロードスターというクルマの継続そのものが問われるような時期もあった。しかしマツダはロードスターの存在意義を重視し、そのためにもメディア対抗4耐を継続しなければならないと決断してくれた。
そして今大会が第35回。冒頭でも書いたように「最も長く続いている自動車のワンメイクレースシリーズ(英名:Longest running one-make automobile racing series)」としてギネス世界記録の認定を受けたわけだが、この客観的証拠として、第一回大会を伝えたベストカー1990年1月10日号が貢献したのでありました。歴史ある紙媒体の信頼性を実感した瞬間であります。改竄できない印刷物として世の中に存在していることにより客観的な証拠として認められると、ギネス公式認定員の藤渕文香さんから直接伝えられた。
ロードスターは4代目のND型に進化して10年目。これまでのN1仕様からパーティレース仕様に変更し、より身近な存在となるとともにカーボンニュートラル燃料を初めて使用。さらに長く長く、継続的にメディア4耐が続いて、後輩たちが参加し続け、クルマの楽しさ、モータースポーツの魅力を発信し続けることを楽しみにしたいです!
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