N-BOXジョイが本日正式発表。価格もベストカーWebが掴んでいたものとほぼ同じ。YouTubeでの人気も爆上がりのN-BOXジョイですが気になるライバルとの比較はいったい?

文:ベストカーWeb編集部/写真:奥隅圭之

■「アウトドア未満」を目標に設定したN -BOXジョイ

よくいえばちょい変化、厳しくいえば変わり映えがない。細かなこだわりはホンダ開発陣の思いがすごいんです(YouTubeをぜひ見てください)

 ベストカーWebでも何度もお伝えしたN-BOXジョイ。読者の反応を見ていると、賛否両論なのが正直なところ。カスタムでもいいという声や、あまりにも差別化ができていないという声もあり、デリカミニやスペーシアギアとの比較する声も多かった。

 N-BOXジョイのキモは「ガチじゃない」人向けということ。軽自動車でがっつり車中泊をして、キャンプに出向いてというユーザー層はあまり視野に入れていない。

 その場合はN-VANもあるし、あくまでN-BOXでやりたいことは「もう少し手前」のアウトドアだ。ここはホンダのマーケティング部門の見込みだが、多くの傾向として数時間規模のアウトドア需要があるという。

 アウトドアを嗜む人でも子どもと一緒の時はデイキャンプで数時間だけ自然を楽しみたいとか、仕事に行く前にちょっとゆっくりしようとか、そんな思いつきアウトドアもあるだろう。

 でもそのためだけにミニバンを引っ張り出してきて、あれこれ準備してというのも手間がかかる(まあそれはそれで楽しいのだけど……)。そんなもうちょっと手軽なアウトドアを望む人をN-BOXジョイは突いてきた。

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■N-BOXならではの実用性の高さで勝ち抜けるか?

チェックシートはなんとシートバックにも。芝生にマットを敷いたような感覚でゆったりできる。自転車を積みたい人には別売でマットもあるぞ

 もちろんテイストの好みはあるが、N-BOXジョイはベースがN-BOXだから通勤にも気兼ねなく使えるし、日常使いでもおとなしめのデザインは使い勝手がいい。

 とはいえ押し出しが強いスペーシアギア、三菱らしい4WDを持つデリカミニなどライバルも魅力的だからこのあたりはユーザーの使い方で選択肢は増えるだろう。

 チェック柄シートの採用などホンダとしてはかなり思い切ったことをしてきたN-BOXジョイ。スタートプライスは184万4700円で、これはN-BOXカスタムの186万8900円とほぼ同額。

 N-BOXジョイは標準車/カスタムと並行で開発がスタートしており、あえて遅らせてデビューさせている。図らずもライバルも揃ったことで、軽SUVテイストの車種たちが盛り上がることを期待したい。

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