ホンダは2024年4月25日、ヴェゼルのマイナーチェンジモデルを発表し、4月26日から発売する。ホンダSUVの中核モデルだけに力のこもったその内容についてお伝えしよう。

文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/小林岳夫

■新たにHuNTパッケージを設定

ヴェゼルマイチェンモデルで新設されたHuNTパッケージ

 現行型2代目ヴェゼルは2021年4月22日に発表された。それから丸3年経過し、満を持してマイナーチェンジを施すことになった。

 今回のマイチェンに際し、開発陣は「EXPAND YOUR LIFE」をグランドコンセプトに設定。ユーザーがさまざまな生活シーンで気軽に次の一歩を踏み出すきっかけにしてほしいという思いが込められているのだ。

e:HEVモデルHuNTパッケージのインパネ

 外観ではフロントグリルとフロンバンパーのデザインやリアコンビランプを変更し、装いを刷新。また、インテリアでは前席2段センターコンソールを新たに設定するなどの見直しを行っている。

 さらに、新パッケージとしてアウトドアテイストを高めた「HuNT(ハント)パッケージ」を設定。また、従来はグレード設定となっていたe:HEV PLaYをe:HEV Zの「PLaYパッケージ」として設定したほか、4WDとパノラマルーフの選択も可能となっている。 

記事リンク

前の記事

ホンダっていつもちょっと早いのよ!! 今こそエレメント投入の時期だったんじゃ

次の記事

もう[ハリアー]超えやん!! 日本の[ヤリス]にも採用してよ!! 欧州仕様のエアコン機能が神すぎる

■初代ヴェゼルのキャラにプラスαを加えた存在感を!

e:HEV Zグレードのリアビュー

 今回のマイチェンでは、初代モデルのシンプルでクリーンなキャラを継承しながらもクラスを超えた存在感のある外観を目指したという。具体的には、リアコンビランプはすべてLED化され、水平基調の2弾グラフィックに統一させたことでフロントからボディサイド、リアまでを360度水平基調のキャラクターラインを際立たせている。

 インテリアでは前席のセンターコンソールを左右対称に変更。運転席と助手席の両方から同じように使えるようにし、上段も下段も両側の席からアクセスしやすい形状に変更されている。

e:HEVモデルは各遮音材や防音材の厚みを向上させて静粛性を高めている

 e:HEVモデルのダッシュボードやルーフ、フロアの各遮音材と防音材は厚みを増し、配置を最適化させたことでエンジン始動音やロードノイズを低減。これによって静粛性を向上させ、上質感を増している。

 さらにe:HEVのFF車はダンパー減衰力を緻密に見直したことでフラットで無駄のない動きを追求し、快適な乗り心地を実現しているという。

■HuNTパッケージとPLaYパッケージが両輪

e:HEV X HuNTパッケージ。ブラックのアルミホイールもタフな印象

 e:HEV X HuNTパッケージは都市も自然もアクティブにユーザーに楽しんでほしいとの思いから設定されたパッケージ。外観ではルーフレールを採用したほか、専用アルミホイールやカッパー・メタリック塗装のフォグライトガーニッシュなどの専用装備を身にまとっている。

 インテリアでは、プライムスムース×ファブリックにカーキ&ネイビーの専用カラーコンビシートを採用したほか、ファブリックの素材に撥水・撥油機能を持つFABTECTを採用している。

 これからアウトドアシーンでのレジャーに取り組んでみたいと考えているユーザーにはぴったりのモデルだ。

こちらはポップな印象のe:HEV Z PLaYパッケージ

 一方、e:HEV Z PLaYパッケージは洗練された印象のなかにも遊び心と個性を重視した都会的なコーディネートがウリ。従来までのe:HEV PLaYでの配色を変更し、ドアロアガーニッシュのカラーをブルーに。インテリアではグレージュの色味を変更したほか、ブラックとのコントラストを際立たせてピンストライプ/ステッチにライトブルーを施して爽やかなコーディネートに。

■パワートレーンや先進安全システムも進化

2モーターハイブリッドのe:HEVは「IPU」(インテリジェントパワーユニット)のエネルギーマネジメント制御などを見直している

 2モーターハイブリッドのe:HEVは「IPU」(インテリジェントパワーユニット)のエネルギーマネジメント制御を見直し、エンジン始動回数や停止頻度をマイチェン前と比較して大幅に低減。「PCU」(パワーコントロールユニット)の制御アップデートでマイチェン前よりもアクセルレスポンスを向上させている。

 また、先進安全装備の「ホンダセンシング」は全グレードに標準装備となっているほか、新たにトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)や急アクセル抑制機能、アダプティブドライビングビームを追加している。

ヴェゼル(中央)のマイチェンにより、ZR-V(左)、WR-V(右)のホンダSUVラインナップは充実!

 さらにボディカラーには「シーベッドブルー・パール」を新色として追加。このほか、「スレートグレー・パール」と「ボタニカルグリーン・パール」をヴェゼルとしては新採用として全7色展開に。ちなみに2トーンカラーはe:HEV Z PLaYパッケージ専用カラーとなっている。

 価格は1.5Lガソリン車が4WDのみで264万8800円。1.5Lのe:HEV車は各グレードFFと4WDを設定しており、288万8600~377万6300円となっている。

■ホンダアクセスからは精悍な印象に変える各パーツも発表!

ホンダアクセスのフロントグリルを装着することでノーマルとはガラリと印象が変わってくる

 また、ホンダアクセスからは精悍なフロントマスクに一変させるベルリナブラック×クロームメッキのフロントグリルをはじめ、フロントロアースカートにサイドロアーガーニッシュ、テールゲートスポイラーなどのエアロ系パーツも充実。

ホンダアクセスで用意されるアルミホイールもスポーティな雰囲気

 インテリアでは合皮製のブラックシートカバーやセンターコンソールイルミネーション、専用9インチプレミアムインターナビなど数々のアイテムを用意。カスタマイズする喜びを実感できる各種アイテムを用意しているのも見逃せない。

 初代モデル譲りのスポーティなデザインに爽快な走り、使い勝手のよさを持つアーバンSUVとして期待できそうだ!

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。