ヒョンデは9月30日、全世界における累計生産台数が1億台に達した、と発表した。創業から57年での達成は、世界の自動車企業の中でも屈指の速さという。

これを記念して、ヒョンデは韓国の蔚山工場で式典を開催した。1億1台目となる『アイオニック5』は、蔚山工場の出荷センターで行われた特別引き渡し式において、最終検査のベルトコンベアから直接ユーザーに渡された。このイベントでの「1億1台目」を記念したディスプレイは、ヒョンデが過去の実績を基盤としてさらに一歩前進するというコミットメントを象徴するものとなった。

1968年に操業を開始した蔚山工場は、韓国自動車産業の発展が始まった場所として歴史的に重要な意味を持つ。1975年には、韓国初の量産独立系モデルとして、『Pony(ポニー)』がラインオフ。現在、蔚山工場は電動化の中心拠点となっており、敷地内にEV専用工場が建設されている。

ヒョンデはこれまで、プレミアムブランドの「Genesis」や高性能ブランド「N」の立ち上げ、専用の電動グローバルモジュラープラットフォーム(E-GMP)をベースとしたEVの導入に支えられ、成長を続けてきた。トルコやインド、米国、チェコ共和国に生産拠点を構え、2013年には生産台数が5000万台を超えるなどの成果をあげている。

昨年、スマートアーバンモビリティハブの新しいコンセプトとして、ヒョンデはグローバルイノベーションセンター・シンガポール(HMGICS)を設立した。ここで開発される製造プラットフォーム、そして人工知能(AI)やロボット、スマートファクトリーなどの先端技術は、ヒョンデのメタプラント・アメリカ(HMGMA)などの未来の生産工場に導入され、生産効率を最大化する予定だ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。