テスラが開発中と見られる最小ハッチバック、『モデル2』市販型の最終デザインを大予想した。価格的により手頃なテスラEVの企画はかなり前から浮上しており、その開発に関する情報は、希望的観測と矛盾の間で揺れ動いている。

「小型で大量生産されるテスラ」というアイデアは、投資家にとって間違いなく魅力的だが、現状の予測不可能な市場で、ブランドが本当に必要とするソリューションなのだろうか? 実際、2023年末くらいから、モデル2の開発が中止されたという話が流れた。

しかし2024年4月、テスラはエントリーレベルEVプロジェクトがキャンセルされたという噂を否定し、イーロン・マスク氏はキャンセルのニュースが捏造だと非難した。そしてザイン責任者のフランツ・フォン・ホルツハウゼンが、ファンに「お楽しみに」と呼びかけたことで、モデル2の発売に大きな期待が寄せられている。

どのタイミングで市場に導入されるかは不明だが、現在の「ハッチバックとクロスオーバーの境界線を興味深く曖昧にするボディスタイル」という最新情報をもとに、KOLESA RUが予想CGを制作した。コンパクトなサイズにもかかわらず、このベビーテスラは、電動アーキテクチャにスマートなデザインを適用して、十分な実用性を提供する1台になる可能性がありそうだ。

テスラ モデル2 予想CG

市場でのベビーテスラは、フォルクスワーゲン『ID.3』などの電動ハッチバック、ルノー『メガーヌE-Tech』や、近日発売予定の日産『リーフ』新型など、同サイズのクロスオーバーと競合する。重要なことは、価格面で『モデル3』や『モデルY』クロスオーバーより下位に位置し、テスラのラインナップに新たなエントリーポイントを確立できるということだ。予想価格は初期の噂からさがってきており、2万5000ドル(約350万円)と予想され、テスラに多大な売上増をもたらす可能性がある。

いっぽう多くの自動車メーカーが認識している通り、EV市場を切り抜けるのは簡単ではない。新型EVを発売するには、生産と研究開発に投資が必要であるとともに、小型車セグメントは大型で高級なセグメントに比べて利益率が低いことも考慮しなければならない。さらにモデル3とモデルYの最近の販売不振や、欧州全体のEV登録数の急激な減少は、ベビーテスラの実現に高いハードルを与える可能性がある。

唯一の希望は、テスラが、競争力のある価格で最高級の製品を販売するだけでなく、世界中でEVが人気を集める好ましい環境を生み出すことも必要、と考えている点だろう。はたしてベビーテスラ:モデル2は実現するのだろうか、プロトタイプの登場を追いかけていきたい。

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