考えてみたら我が国の販売比率を考えると軽自動車が3分の1を占める。となれば当然の如く軽自動車でモータースポーツをやってもいい。いや、やるべき。そもそもレースでもラリーでも始めようと考えた時のハードルは、技量面でも費用面でも高い。しかし軽自動車であれば驚くほど越えやすい高さだったりする。今記事では今後のモータースポーツのトレンドについてよく考えていきたい。

文:国沢 光宏/写真:ベストカーWeb編集部

■ちょっとちょっと!! 沖縄に希望の光が……

これがラリー仕様のミライースだ!!

 とはいえ実際にやろうとしてもクルマも出場するジャンルも無し。だが今年3月。沖縄でミライースのラリー車を見た瞬間、頭の中は「これですね!」に切り替わった。

 ドライバーの相原さんに聞いたら、ラリー車を作った『SPK』を紹介して頂く。全日本ラリーの一番下のクラスの半分くらいの価格で作れると聞き、すぐさま「お願いします」。

 とはいえミライースは開発途中。車体こそいい感じながら、エンジンに様々な課題を抱えていたそうな。

「とりあえず乗ってみたらいかがですか」ということで8月に行われた富士スピードウェイのK4GPでハンドル握ったところ、なるほど! 

 車体はいい感じながら、ノッキングなど出ており、もう少しでした。9月に入り「なんとかカタチになってきました」という連絡。

 だったら全日本ラリーの最終戦の『ハイランドマスターズ』に出ましょうということで準備を開始したのだった。

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■実は初めての出場だったりするんです……!

K4GPでの様子。まだまだ改善の余地がありそうだ

 ナニを隠そうハイランドマスターズは初めて出た全日本ラリーでございます。ちょうど20年前の2004年。折しも開催されることになったラリージャパンに出場すべくインプレッサGDBのラリー車を作り、エントリー。

 するとどうよ! 後から関係者に聞いたのだけれど「あいつは気に入らない」(表向きは危ないから、でした)という理由でエントリーを蹴られてしまった。

 私、この手の話しが”まぁまぁ”ある。ワケワカラン輩が、ある事無い事告げ口するのだった。せっかく作ったラリー車。

 ハイランドマスターズの主催者に相談したら「エントリーを受けますよ~」ということで、全日本ラリーデビューと相成る。あれから20年! 

 今度は「ラリーの入り口をぐぐっと広くしたい!」という新しいプロジェクトの始まりとして考えたらステキだ。

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■10月18~20日、実際に走行させていただきます!!

10月18日はみんなで楽しく「安全」に走りましょう!!

 ということで10月18~20日に岐阜県高山で開催されるハイランドマスターズ2024にエントリーしました。車両はターボ装着した5速MT仕様のミライース。もちろん車検対応でございます。

 来シーズン中旬を目安にSPKがパーツを出すということなので、誰でも作れるようになると思う。車体はK4GPの時、富士スピードウェイを走らせた限り「驚くほど楽しい!」。

 コドライバーは相原さんが「私の相棒でよければぜひ!」。これは心強い! ということでハイランドマスターズはミライースに詳しいダイハツ社員の萩野司さんにお願いしました。

 ちなみにコドライバーも様々な人にチャレンジしてもらいたいと思っている。なかでもGazooラリーチャレンジはビギナーにぴったりのイベントかと。ということでコドライバーを公募します。

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■まだまだ受け付けております! ぜひご連絡ください!

ビギナーの方も遠慮なく、どんどんお越しくださいませ

 もし「やってみたい!」という人がいれば連絡ください。ライセンスの無い人は取得のお手伝いをするし、ルート指示(コマ図)の読み方やペースノートの作り方もコーチします。

 ラリー好き&クルマ好きで熱意あるならぜひ! 対向車のいない林道を全開で走る楽しさは、他じゃなかなか味わえません。もちろん業界の関係者も大歓迎! ドライバーやりたい人は相談に乗ります。

 ハイランドマスターズは全日本ラリーのオープンクラスでの出場ながら、今後、台数が増えれば出場のハードルが全日本ラリーより低い地区戦でミライースのクラスを作って表彰してもいい。

 逆に海外のラリーに出るなんてのもいい。私の目標はWRCの下のERC出場! ミライースでチェコの街中のSSを走ったり、ローマのコロッセオをバックに走らせたら思い残すことはないですね。

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