ブレンボは、タイヤメーカーのピレリの株式全保有分を売却すると発表した。売却対象となるのは、ピレリの発行済み株式の約5.58%に相当する5580万株だ。

ブレンボは機関投資家向けに加速ブックビルディング方式で株式を売却する。対象となる投資家には、米国の適格機関投資家も含まれる。ブックビルディングプロセスは即時開始され、売却条件や時期は変更される可能性がある。

フランスの大手銀行BNPパリバが、この株式売却の単独グローバルコーディネーターおよびブックランナーとして起用された。また、法律顧問として米国の法律事務所スキャデン・アープス・スレート・ミーアー・アンド・フロムが参加している。

ブレンボによる今回のピレリ株式の完全売却は、自動車業界における両社の関係性の変化を示唆している可能性がある。ピレリはタイヤ製造で世界的に知られる企業であり、ブレンボはブレーキシステムの分野で高い評価を得ている。

この取引の結果は、完了次第発表される予定だ。イタリアを代表する自動車関連企業2社の関係性の変化は、欧州自動車産業全体にも波及する可能性がある。

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