ウェッズスポーツはウェッズが展開するスポーツホイールブランド。スーパーGTに出場しているGT500車両「Weds Sport ADVAN GR Supra」の活躍が知られているが、アパレルを中心としたオリジナルアイテムも人気だ。なぜ、ホイールメーカーのウェッズがアパレルに力を入れるのだろうか? 企画担当者にお話をうかがった。
文:奥野大志(Team Gori)/写真:奥野大志(Team Gori)、ウェッズ
■自社のファンづくりのために2008年からアパレルを販売
ウェッズスポーツのオリジナルアイテムを語る上で切っても切れない存在が“爆走坂東組”ことWeds Sport ADVAN GR Supraを走らせるレーシングプロジェクトバンドウ(RPバンドウ)の存在。RPバンドウはウェッズと創業者の時代から何十年にわたるパートナーシップを継続しており、現在の代表であり、チーム監督を務める坂東正敬氏(通称坂東マサ)は、サービス精神あふれる明るいキャラクターで人気だ。
「ウェッズスポーツのファンを増やしたい。そんな想いから2008年にアパレルの企画が立ち上がりました。爆走坂東組のヤンチャなイメージをデザインに落とし込むにはどこのブランドと組むのがいいのか? 『テッドマン(TEDMAN)』に提案したところ共感していただき、現在に至ります。普段の生活の中でモータースポーツを感じてほしいので、サーキットの中はもちろん、ストリートでも着られるデザインにしています」(ウェッズ販売本部・今坂正紀さん)。
スタート当初はジャンパーとTシャツしかなかったが、品数は徐々に増えていき、今では数えられないほどの点数に。スーパーGTの会場でウェッズスポーツのアパレルを着ている人も多く、人気ブランドのひとつに成長した。
「ブルゾン、Tシャツ、パーカー、長袖、ハーフパンツなど、アパレルの企画はウェッズが行い、坂東マサ、テッドマンの三者で協議し、どれを販売するか決めています。多くの年齢層でMOTOR SPORTを楽しめる様に広い年齢層をターゲットとしてトラディショナルな方向でデザインしました。その時のトレンドと坂東マサが好きなアメカジのノリを取り入れています。ゴルフファッションのように、モータースポーツファンにストリートで着てもらいたいですね」(同)。
■「使える」を重視したオリジナルアイテム
一方、アパレル以外のアイテムはウェッズスポーツの独自商品として企画。モバイルスタンドやコースター、コンソールスキマクッションやラゲッジタグなど、ラインナップは多岐にわたるが、実用性を重視するコンセプトは共通だ。
「アパレルもそうですが、実用性がないと誰も振り向きません。モバイルスタンドはうちのレースアンバサダーがインスタLIVEで使ったりしています。何気に便利ですよね。他にもクルマのボトルホルダーのサイズに合わせたコースターや、クルマのシートとコンソールの間に入れるスキマクッションなども便利です。最近ではうちの商品が売れていることが知られるようになり、追従するところが増えています」(同)。
■オンラインショップや富士スピードウェイのグッズショップ、ガレージ19で購入可能
アパレルと同様、自分たちで使って、商品開発にフィードバックするのがウェッズ流。本業であるプレミアムホイールのプロデュースに勝るとも劣らない高いモチベーションを感じるが、ウェッズはそれだけ遊び心のあるメーカーということだろう。
現在、ウェッズスポーツのアパレルを含むオリジナルアイテムはオンラインショップの他、富士スピードウェイのレストラン横のグッズショップや坂東マサが運営するチューニングショップ「Garage19」(東京都町田市)、オートバックスA PIT東雲店で購入できる。ウェッズがこだわり抜いた商品を手に取り、サーキットの熱を感じてほしい。
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