出光興産は10月16日、新エンジンオイル「IDEMITSU IFG Plantech Racing」が、SUZUKAスーパー耐久レースに参戦したマツダ『SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept』に採用され、5時間の耐久レースをノントラブルで完走した、と発表した。
この新製品は、植物由来の原材料を80%以上使用したベースオイルを採用し、レース性能とAPIのSP認証を持つ世界初の4輪自動車向けエンジンオイル。過酷な環境下での耐久性や低蒸発性など、エンジン性能を最大限に引き出し続けることが求められるスーパー耐久シリーズにおいて、その性能が証明された。
出光興産独自の処方技術「モリブデン×植物由来エステルテクノロジー」を活用し、植物由来のベースオイルと最適に調合することで、レースで求められる性能を満たした。この技術により、環境負荷低減とエンジン性能の両立を実現している。
マツダは、このエンジンオイルを採用した理由として、カーボンニュートラル達成への取り組みと高いパフォーマンス評価を挙げている。マツダが掲げる「走れば走るほど空気をきれいにする技術」の開発理念と、この製品のコンセプトが一致したことも採用の決め手となった。
出光興産は、この新製品を2024年11月頃に一般向けに発売する予定。同社は1911年の創業以来、潤滑油の綿密なテーラード処方にこだわり続け、技術力を磨いてきた。今後も独自の技術力を生かし、ドライビングエンスージアスト(運転好き)の人々に喜んでもらえる製品開発を続けていく。
この新エンジンオイルの開発と実用化は、自動車産業における環境技術の進歩と、モータースポーツを通じた技術革新の重要性を示している。
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