現行クラウンシリーズの第1弾となったクロスオーバーの発売から2年が経過する。セダンという枠組みを飛び越え、時代と共に変化し続けるクラウンだが、間もなく最後のクラウンエステートが登場する。そこで今回は、クラウンエステートの発売を前にクラウンの決断が正しかったのかを徹底考察していく。
※本稿は2024年9月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ
初出:『ベストカー』2024年10月10日号
■16代目クラウンファミリーの登場からこれまで
第1弾となったクロスオーバーは2022年9月に発売。その後順調に台数を伸ばし、翌2023年3月には月販5000台レベルに到達。登録台数はこの月をピークに下がっていったが、それでも月3000台前後を維持していた。
台数の推移に変化が現われたのは第2、第3弾となるスポーツとセダンが登場した2023年10月ごろから。
クロスオーバーの販売は下降し、代わってスポーツが月3000台程度の成績をコンスタントに記録するようになった。スポーツのほうがクロスオーバーより高価格帯なことを考えると、その人気ぶりは確か。
一方セダンは価格とサイズアップもあってか、登場以来3ケタ台の月販(※)と、やや低調な水準だ。(※クラウンセダンは販売開始後しばらく生産態勢が整わず、受注を抑えていたため、販売台数が少ないという事情もあった)
しかし、3モデルを合計すると月に5000台弱の現行型が売れている。先代モデルは終盤の月平均で約1800台程度だったことを考えると、現行は販売成績において「及第点」を余裕で取れているだろう。
単純比較はできないが、登場から2年間での累計販売台数は、先代・現行ともに約8.8万台。第4弾、エステートの発売がさらなる起爆剤となるか、注目だ。
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