三重交通ではグループ創立80周年の記念企画として、三重交通と名阪近鉄バスのバス停を巡るデジタルスタンプラリーを10月1日より開始した。概要なども含めて、どのような仕組みなのか早速近くの対象バス停にも行ってみたのでレポートする。

文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■デジタル方式のスタンプラリーが開始!

特製のバス停に衣替え!

 三重交通は2024年2月に創業80周年を向かえた。1944年に県内の事業者7社が合併したことによって誕生した三重交通がその始まりである。現在では主に三重県内の路線バス、県内外の高速バスや観光バス、また不動産や流通、レジャー・サービス業など広く事業を展開しており、2023年度決算においては営業収益、営業利益とも伸び3期連続の増収増益、また各利益項目は過去最高となっている。

 そんな80周年イヤーであるが、秋から新しいイベントがスタートしている。それが「三重交通・名阪近鉄バス共同企画 80thスタンプラリー ~バス停を巡って新たな魅力発見~」である。

 これは三重交通と名阪近鉄バスの2社の路線バス運行区域である三重県(一部奈良県、和歌山県を含む)と岐阜県の西美濃地区を10エリアに分け、合計41ヶ所にスタンプスポットを設置、スタンプを集めることで抽選で賞品が当たるというものだ。

 エリアは三重県が「桑名・いなべエリア」「四日市・菰野エリア」「鈴鹿・亀山エリア」「津エリア」「伊賀・名張エリア」「松阪・多気エリア」「伊勢・鳥羽エリア」「志摩エリア」「南紀エリア」の9つ、そして岐阜県の「西美濃エリア」の1つで合計10エリアである。

 スタンプの集め方は、対象スポットとなっているバス停に向かい、そこでスマートフォンで、スタンプラリーサイトへアクセスする。サイト内の対象スポットの画像をクリックして「スタンプを押す!」ボタンを押し、掲示されている専用のQRコードを読み込むことでスタンプが完了する流れだ。

■参加賞だけでも楽しそう!

松阪駅前のスポットにて

 既にスタンプラリーの期間は始まっているため、筆者は試しに近場のスポットを訪れてみた。やってきたのは松阪駅である。松阪駅前バス停がスポットになっているので、早速QRコードを探してみた。

 バスターミナルなので、いわゆる通常のポール型のバス停の形とは異なるが、バス乗り場のプレートにスポットが大きく貼られていた。持参したスマートフォンで読み取ると、スタンプを獲得することができた。続けて特典のページに移ると参加賞を受け取ることができた。

松阪は「驛鈴」が有名で鈴にちなんだ「ベル」が由来の名称が多い

 参加証はデジタルアイコンが貰える。どんなデザインなのかというのについては、これはぜひスタンプをゲットしてからのお楽しみということにしておきたい。デジタルアイコンは1種類ではなく、思ったより多くのデザインがもらえる。

松阪駅前

 さらに三重交通ファンにも納得のアイコンがあるので、対象エリアを訪れた際には参加賞だけでも楽しんでいただきたい。また松阪駅から歩いて行ける場所には「岡寺前」バス停もあり、徒歩で松阪エリアの2つを集めることができる。

あかりちゃんを見る機会も多くなってきた?

 通常の丸型ポールバス停となっていて、スタンプラリーの期間に合わせて、バス停名の下にQRコードと三重交通公式キャラクターの「神都あかり」 「鈴鹿翔琉」の2名が描かれている、レアバス停にもなっている。

■チート対策と車OKな事情

エリア内の2停は割と簡単?

 なおスタンプについ?はバス停の位置情報を取得する必要があるため、位置情報の利用ができる状態にして参加する必要がある。位置情報が合わないとQRコードを読み取ってもスタンプはゲットできないのでズルはしないように。

3つ目のスポットを狙うには自家用車も出動可!

 またスマートフォンの操作の注意として、ブラウザの履歴を消去してしまうとせっかく貯めたスタンプの情報が消えてしまう可能性があるということなので、気をつけていただきたい。

 そして対象スポットへはバスでも自家用車で向かってもOKだが、自家用車で対象スポットのバス停に向かう際は停める場所など周辺の交通事情に注意したい。道路交通法第44条により、バス停留所の前後10メートルは駐停車禁止となっているので夢中になって青切符を切られないように。

 また対象スポットには三重県の観光スポットとなる場所も多く設定されている。バス停がスポットなので、バス路線はあるのだがダイヤの都合でまわりにくいスポットがエリア中に最低1か所は含まれているのがミソだろう。最短でスタンプを巡りたい気持ちも分かるが、ぜひ観光も含めて余裕をもって楽しんでいただきたい。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。