アストンマーティンは9月に、かつて同ブランドで最も強力だったフラッグシップクーペ「ヴァンキッシュ」の名称を復活させた。そのコンバーチブル仕様となる『ヴァンキッシュ・ヴォランテ』市販型プロトタイプをスクープ班のカメラが初めて捉えた。

初代ヴァンキッシュは2001年にデビュー、第2世代は『DBS V12』の後継モデルとして2012年から2018年まで製造されたが、それ以降は存在していなかった。爆発的パワーと美を兼ね備えたヴァンキッシュ・ヴォランテのワールドプレミアは、2025年と予想される。

ヴォランテは基本設計をクーペと共有するが、格納式ソフトトップと、改良されたスタイリングを採用している。プロトタイプは一見ボクシーなリアセクションを持つが、これはもちろんカモフラージュだ。量産モデルはクーペ同様の、躍動感あるリアエンドになるはずだ。

そして大型グリルとスポーティなカーボンファイバー製ボディを持つことになる。プロトタイプには、フラッシュマウントのドアハンドルとおなじみのベンチレーテッドフードも見られる。

ルーフラインはヴァンキッシュの最も魅力的な特徴の1つだが、コンバーチブルでは、ソフトトップを備えることで、より穏やかでエレガンスなエクステリアを生み出し、専用のリアクォーターウィンドウによりそれが強調されている。

アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ヴォランテの市販型プロトタイプ

リアセクションでは、特徴的な「カムテール」と、ブレードスタイルのLEDテールライトを装備するほか、かなり大きなディフューザーと、クワッドエキゾーストシステムがインストールされている。おそらくステンレススチールとチタンの両方が提供されるはずだ。

車内では、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと、10.25インチのインフォテインメントシステムが期待できる。さらに、おなじみのスイッチギアと、アルカンターラ&セミアニリンレザーの内装が加わると思われる。

クーペのパワートレインは、最高出力835ps、最大トルク1000Nmを発揮する5.2リットルV12ツインターボエンジンを搭載する。8速オートマチックトランスミッションと組み合わせることで、0-60mph(0-96km/h)を3.2秒で加速し、最高速度はアストンマーティンの量産車としては史上最速となる214mph(344km/h)という動力パフォーマンスを持つ。オープンモデルがどこまでこれらの数値に迫るか注目だ。

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