英国のスポーツカーメーカーのモーガンは10月23日、『プラスシックス』の最終モデル「ピナクル」を30台限定で生産すると発表した。モーガンは、プラスシックスの生産を2025年初頭に終了する計画だ。

プラスシックスは2019年の発売以来、約1000台が欧州、中東、アジアの顧客に納車され、モーガンの新時代を象徴する高性能モデルとして成功を収めてきた。ピナクルは、5年以上にわたるプラスシックスの生産の集大成として位置付けられている。

限定モデルのプラスシックス・ピナクルは、1968年に始まった『プラス8』の生産から50年以上続く高出力のクラシックなシルエットを持つモーガンスポーツカーの系譜の最後を飾る1台となる。

プラスシックス・ピナクルは、モーガンのカスタマイズ能力を最大限に活かし、これまでの顧客からのリクエストを基に厳選された特別オプションを装備している。内装には新たに3種類のレザーオプション(フォーン、エクスプローラー、リビエラ)が用意され、外装色は追加料金なしで好みの色を選択できる。

さらに、天然羊毛のカーペットや、手縫いによる独自のステッチパターン、チーク材を使用したセンターコンソールなど、贅沢な内装が特徴となっている。外装では、サテンウォームシルバーのホイールやストーンガード、ダッシュボードが採用されている。

モーガンのデザインチームは、熟練の職人たちと協力して、プリーツとキルトを組み合わせた独自のステッチパターンを開発。これにより、バックレストとドアカードにまたがる収束パターンと方向の変化を実現している。

プラスシックスは、モーガン初のターボチャージャー付きエンジンを搭載したモデルであり、最新のCX世代アルミニウム接着プラットフォームを採用している。この組み合わせは、今年初めに発表された限定モデル「ミッドサマー」の基礎にもなっている。

モーガンは、プラスシックス・ピナクルを通じて、高性能クラシックスタイルのスポーツカーの歴史に幕を下ろす。この30台限定モデルは、伝統的なウイングシルエットを持つ高出力モーガンスポーツカーの最後の1台となる。

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