今やすっかり高級車のお値段となったヴォクシーだが、初代モデルはまさかの189万円スタート!! ちなみに現行ヴォクシーは309万円~。いやぁ高くなったなぁという感じだが、先進安全装備など搭載必須の機能を考えれば仕方ない気も。ともあれ初代ヴォクシーって衝撃でしたよね!?!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■200万切りだったんかい!! 今思えば安かったなぁ
ミドルクラスのミニバンとして安定して高い人気を誇っているトヨタ ヴォクシー。ノアとの兄弟車という関係ではあるものの、よりアグレッシブなスタイルを纏っている点が人気の理由となっている。
そんなヴォクシーは現行型で4世代目ということになるが、最も安価なグレードでも309万円と300万円を超えるプライスとなっている。一方、2001年11月に登場した初代モデルは189万円からと、200万円台どころか100万円台というバーゲンプライスだったのだ。
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■とはいえスライドは手動!! まわすキーだし装備は寂し目……
今から20年以上前の2001年に登場した初代ヴォクシーだが、両側スライドドアと3列シートを備えた2000ccのガソリンエンジンを搭載し、前輪を駆動するミニバンという基本スタイルは現行モデルと代わりがない。
ただ大きく変わるのがその装備で、189万円の「X」グレードではスライドドアは左右とも手動で、リアヒーターも備わらないし、リアウィンドウもプライバシーガラスではないグリーンガラスとなる。
さらにオーディオもレスで安全装備のVSC(ビークルスタビリティコントロール)やTRC(トラクションコントロール)、サイドやカーテンシールドエアバッグもオプション設定。ヘッドライトはハロゲン式となるし、極めつけはリモコンキーすら備わらず、毎回キーをガチャガチャしてドアロックを開閉しなければならない仕様となっていたのだ。
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■内容考えれば納得!? 現行ヴォクシー充実しすぎてるなぁ
一方の現行ヴォクシーはエントリーモデルでも助手席側はパワースライドドアとなるしプライバシーガラスも標準装備で、8インチのナビ機能付ディスプレイオーディオも付いてくる。
VSCやTRCはもちろん、先進安全装備のToyota Safety Senseやパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)も標準で付いてくるし、ヘッドライトはLED。キーはリモコンキーどころかキーを身に着けているだけでドアの施解錠やエンジンスタートが可能なスマートエントリーが標準となる。
そして極めつけは現行ヴォクシーは全グレードがエアロ仕様となりアルミホイールも標準となるため、最初から存在感のあるエクステリアを纏っていることを考えれば初代との装備差はかなりのもの。
逆にこれだけの装備が付いて動力性能や環境性能、安全性も高まっているのに初代のプラス120万円で収まっているというのは現行モデルこそバーゲン価格なのではと思ってしまう。
中にはそこまでの装備は必要ないという人もいるかもしれないが、一部の安全装備は現在では義務化されているものもあり、大切な家族を乗せるクルマであることを考えれば妥当な進化と言えるのではないだろうか。
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