電動化時代でMTがどんどん消えていく中、ホンダの方針すらも反するようにクルマ好きが歓喜した新型シビックRS。マイナーチェンジを機に誕生した同車だが、その作り込みは非常に高くタイプRにも劣らない性能を有している。今回は、そんなシビックRSのターボを改めて深堀していく。
※本稿は2024年9月のものです
文:岡本幸一郎/写真:ホンダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■ホンダ シビックRS(直4・1.5Lターボ:182ps/24.5kgm)
シビックのマイナーチェンジで登場したシビックRSがかなりよかった。
現行シビックには、もともと1.5LターボのMTがあったのに、前期型はアクセルオフにした時のエンジン回転落ちが遅くてシフトチェンジのリズムがつかみづらく、だいぶ期待はずれだった。
ところがRSは軽量フライホイールとエンジン制御の進化により、回転が下がる側で50%、上がる側で30%もレスポンスが向上したおかげで、自然な感覚でストレスなくシフトチェンジできるようになった。
加速フィールも前期型は高回転域でガサツになる印象があったが、RSはよりスムーズに吹け上がるようになっていることにも感心した。エンジン自体には手を加えられていないのに、フライホイールだけでこんなにも変わるものかと思わずにいられないほどよくなっていて驚いた。
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