11月5日、米国で開幕したSEMAショー2024で、ホンダの高級ブランド・アキュラは『インテグラ・タイプS HRCプロトタイプ』を出展した。ストリートとサーキットの両方で究極のパフォーマンスを実現することを目指して開発されたモデルで、南カリフォルニアに拠点を置くHRC USが手動によるスペシャル仕様。日本への導入は予定されていないがそれでも日本のSNSではコメントが盛り上がっている。
インテグラ・タイプS HRCプロトタイプは、「インテグラ・タイプS」をベースにレースカーから得た技術を応用し、ダウンフォースと高速安定性を大幅に向上させるためのエアロパーツが多数搭載。新設計のフロントマスクに加え、大型フロントスプリッター、冷却ダクト、拡大されたフードベント、サイドスプリッター、そして調整可能なカーボンファイバー製リアウィングが採用され、空気の流れが最適化されているようだ。これにより、エンジン冷却性能も強化される。
軽量化も大きなポイントであり、車体にはカーボンファイバー製のパーツを多用し、標準モデルから約200ポンド(約90kg)の重量を削減している。これにより、より俊敏な加速性能とハンドリングが向上した。
アキュラ・インテグラ・タイプS HRCプロトタイプエンジンは、2.0リットルのターボチャージャー付きVTECエンジンがさらに強化され、出力と応答性の向上が図られている。また、サスペンションはサーキット走行を前提に最適化されており、調整可能なリアアンチロールバー、フロントおよびリアのキャンバープレートにより、コーナリング性能が向上、よりダイレクトで緻密な走行フィーリングを提供し、トルクステアの抑制が可能だ。
そんなハイパフォーマンスカーのプロトタイプ登場に、日本でも盛り上がっているようだ。
X(旧Twitter)では、「HRCプロトタイプ良すぎ」「サーキット専用で逆輸入したいなって思う1台」など、HRCが監修している点も注目され、日本でも多くのホンダファンがインテグラ・タイプS HRCプロトタイプに熱視線を送る。
また、「日本導入は難しいかな」「超高額でしょうね…」「本気でアキュラインテグラ日本に入れて欲しい」など、日本導入を望む声や、車両価格について考察をしている人も見られる。その他にも「シビックの立ち位置が微妙になるね」「現行シビックよりデザインが好み」が見られた。
現在のインテグラは、北米、中国での販売にとどまるが、今後日本導入はあり得るのか注目していきたい一台だ。また、モータースポーツで培ったHRCの技術が今後市販車にも展開されていく見通しで、ホンダらしい走りを実現した新型車の登場にも期待がかかる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。