2000年台初頭、アメリカンプロレスには名タッグチームが多数存在した。彼らによってTLCマッチなどの名勝負が幾度も生み出され、団体に活気をもたらすと同時に観客の心をしっかりと掴んだ。現在、多くのメーカー間で提携や共同開発などのタッグが結成される日本の自動車業界。タッグパートナー同士、あるいは競争相手との間で成長し合い、ユーザーの心を掴めているのだろうか!?
※本稿は2024年9月のものです
文:井元康一郎/写真:トヨタ、スバル、ダイハツ、日産、三菱
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■日本メーカーのタッグは全体的に良好なのか?
100年に一度の大変革期を迎えている自動車業界にとって、他社との協業は生き残りのための重要な手段。日本でも日産とホンダが提携に踏み切ったことで、トヨタ、日産・ホンダの二大陣営に集約されつつある。
しかし提携の中身を見ると、なかなかシナジー効果を得るところまで行けていないのが実情。理由はメーカー間の技術開発陣の壁が強固であることと、提携企業間で“どっちが偉いか”という序列をつけたがる謎の風習が自動車業界にあること。
自動車業界以外の企業とは素直に対等な関係を結べるケースが多いので、メーカー間やメーカー対サプライヤーでもやれないことはないはず。お互いをリスペクトする精神を持てれば提携の深化が期待できよう。
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