コマツは11月28日、大型ブルドーザー『D375A-8R』を発表した。約15年ぶりとなるフルモデルチェンジにより、生産性と経済性の大幅な向上を実現。12月から発売する。
新開発のエンジン「SAA6D170E-7」の搭載により、後進時のエンジン出力が従来機比で20%向上した。これにより、掘削・押土作業のサイクルタイムが短縮され、生産性が最大18%向上している。同時に、耐久性や整備性の改善により総保有コスト(TCO)も低減。土工量あたりの生産コストは従来機比で17%低減した。
オペレーターの快適性向上にも注力している。新型エアサスペンションシートの採用や、キャブダンパマウントの振動吸収性能向上により、乗り心地が大幅に改善された。また、新型モノコックキャブの採用で気密性が向上し、外界からのほこりの侵入を抑制。さらに、様々な騒音低減技術により、従来機比で5.9dB(A)の低騒音化を実現している。
耐久性の面では、メインフレームの溶接継手構造を刷新し、耐久寿命を従来機の2倍に延長。また、独立チューブ方式ラジエーターの採用により、目詰まりしにくく清掃頻度が低減された上、部分的な交換が可能になり修理時間とコストを削減できる。
ICT機能として、車両稼働状況の管理が可能な「Komtrax Plus」を標準搭載。さらに、顧客ニーズに合わせて遠隔操作や自動運転にも対応可能な機能を備えている。
コマツは今回のフルモデルチェンジにより、生産性、信頼性、快適性をさらに向上させ、高品質かつ高性能なブルドーザーとして、鉱山現場の顧客ニーズに応える、としている。
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