自動車の発明以来、クルマのハンドルは丸形だったが、近年その常識が覆ろうとしている。すでに各社から操縦桿タイプのハンドルが登場しているが、フランスのプジョーは2026年以降に登場する新車のハンドルをすべて「四角く」するという!!

※本稿は2024年10月のものです
文:角田伸幸/写真:プジョー、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年11月10日号

■ハンドルが四角くたっていいじゃないか!

プジョーの四角いハンドル「ハイパースクエア」。表面がタッチパネルになっている

 長くクルマのハンドルは丸だったが、その形が変わりつつある。すでにテスラやトヨタがヨーク(操縦桿)型を発表済みだが、フランスのプジョーも、2026年以降の新車のハンドルをすべて四角くするという。

 プジョーの四角いハンドルは「ハイパースクエア」と呼ぶ。操舵機構そのものはおなじみのステア・バイ・ワイヤで、高速時はわずかに、低速時には大きく切れる仕組みだ。

 むしろ注目はほかにある。プジョーはステアリングにディスプレイとタッチ式センサーを埋め込んで、主要操作をすべてステアリング上で行うつもりらしい。

 確かに現状のタッチ式ディスプレイは、シートから手を伸ばして小さなアイコンに触れる必要があり、運転中の操作には適さない。プジョーは音声認識も組み合わせて、この操作系を一新する気なのだろう。

 四角いハンドルはほかにもメリットがある。前方視界が確保できるのでドライバー正面が情報表示にフルに使えることや、ひざ回りの空間が増えて足元が広くなるといった点だ。今後もプジョーに続く「四角派」が登場するかも?

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