アメリカのGM(ゼネラルモーターズ)と古くからの提携関係にあるホンダだが、2023年末、両社で進めてきた量販価格帯のEV開発が凍結された。そこに降って湧いたGMと韓国ヒョンデとの提携検討のニュース。ホンダは浮気されたのか!?
※本稿は2024年10月のものです
文:角田伸幸/写真:ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年11月10日号
■ホンダに降って湧いた「三角関係」?
アメリカのゼネラルモーターズ(GM)が、韓国ヒョンデとの提携検討を発表した。その余波を食らったのが、日本のホンダだ。
ご存知のとおりホンダは、古くからGMと提携関係にある。ところが2023年末、両社で進めてきた量販価格帯のEV開発が凍結。さらにGM傘下のクルーズを軸に進んでいたロボタクシー計画も見直しとなったため、ホンダはGMから爪弾きにされたように見えるのだ。
結論を言えば、この見立ては「はずれ」だろう。たとえばGMは、燃料電池におけるホンダとの関係はホゴにはしていないのだ。
これは筆者の予想だが、今回の騒動の原因は「アルティウム」にある。GMが開発したこの電動プラットフォームが、中国勢の急成長によって急速に競争力を失い、これを使おうと思っていたホンダを含めて、計画の見直しを強いられたのだ。
結果ホンダは、日産、三菱と手を組んで「ゼロシリーズ」という新型EVを発表した。そしてGMはヒョンデとの提携という戦略を取ったわけだ。
今回の提携は「ケンカ別れ」ではなく「味方の追加」である可能性が高い。なりゆきを見守ろう。
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