最近の自動車関連ニュースから気になるものをピックアップし、自動車評論家の片岡英明氏に分析していただくこの企画、ここでは、三菱自動車とゼンリングループが提供を開始する「EV行動分析レポート」についてお伝えする。

※本稿は2024年10月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:三菱、AdobeStock(トップ画像=natali_mis@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年11月26日号

■EVでの行動を可視化し利用傾向を把握

EVユーザーの行動を分析すれば効率的な充電場所の設置などに役立ちそうだ(Darunrat@AdobeStock)

 三菱自動車とゼンリン、ゼンリンデータコムの3社が、国内初となる新サービス「EV行動分析レポート」の提供を開始します。走行履歴や充電場所といった電動車の利用傾向をまとめ、EVの利用時に役立つデータの可視化を推進します。

●片岡氏のコメント

 三菱とゼンリングループがEVの走行データや充電データと地図情報を活用したサービス「EV行動分析レポート」の提供を開始する。EVの走行傾向などを可視化するサービスは、日本では初めてのことだ。

 1日の走行距離や走行エリア、充電場所、充電率や充電履歴などを匿名化し、ビッグデータとしてゼンリンが保有する地図情報やゼンリンデータコムの位置情報解析プラットフォームと掛け合わせればEVの利用傾向を正確に把握できる。このデータを上手に活用できれば、EVの使用環境は飛躍的によくなるはずだ。

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