2024年10月に日本での販売を開始したマツダ CX-80。登場済みのCX-60を前後に伸ばしたような3列シートSUVだ。CX-60とCX-80の価格差は17万円。ここの出費を抑えてCX-60にするか、17万円上乗せしてCX-80にするか? あなたならどうする!?
※本稿は2024年10月のものです
文:片岡英明(走り&実用性)、渡辺陽一郎(コスパ)/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年11月26日号
※諸元中のTはターボ、TTはツインターボ、DTはディーゼルターボ、Mはモーターの略称です
■CX-60を買うならCX-80が買える!(価格差:17万円)
●走りや実用性の違いは?
マツダはCX-60に続いてビッグサイズのCX-80を送り出した。パワーユニットの主役は、CX-60から投入された3.3Lの直列6気筒ディーゼルターボだ。両車は似た性格のSUVである。どちらもT3-VPTS型エンジンに8速ATを組み合わせ、最高出力と最大トルクも変わらない。
が、車両重量は170kgほど違うから、加速に差が付くし、モード燃費もCX-60が0.2km/L上回っている。全長とホイールベースも短いからフットワークも軽やかだ。日常の取り回し性も優れている。快適装備もCX-60のLパッケージのほうがちょっといい。
だが、同乗者を含め、広さと快適性にこだわるならCX-80になる。キャビンと荷室は広く、3列シートで乗り心地や静粛性も一歩上。発売直後だから注目度も高い。
★走り&実用性……パワーユニットは同じだが軽快感はCX-60、快適性にこだわるならCX-80
●コスパの違いは?
エンジンと駆動方式を共通化したうえで両車を比べると、CX-80の全長とホイールベースはCX-60よりも250mm長い。CX-80はこの違いを利用して荷室に3列目のシートを装着した。
その一方でCX-60・Lパッケージの内装は、CX-80・Sパッケージよりも上質だ。CX-80・Sパッケージのインパネは硬質な樹脂だが、CX-60・Lパッケージには合成皮革を使った柔らかいパッドが備わる。
CX-60・Lパッケージは装備も充実して、ドライバー異常時対応システム、リアゲートの電動開閉機能、助手席の電動調節機能などが採用される。ステアリングのチルト&テレスコピック機能も電動式だ。
CX-60・Lパッケージの価格は、CX-80・Sパッケージよりも約17万円安く、内装や装備は38万円ほど充実。合計約55万円になり、この金額がCX-80がボディを拡大して3列目シートを加えた対価ということになる。
★コスパ……内装をはじめ装備類はCX-60が合計50万円以上も充実していて魅力的
●結論……3列シートに魅力と余裕を感じるならCX-80。充実装備ならCX-60が魅力的!!
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