往年の名車のスタイルを現代車にまとわせる『コスプレ』で、手軽にその雰囲気を楽しんでもらおうとドレミコレクションが展開するネオクラシックシリーズの1台が、ホンダCB400SFをベース車両とした『CB400SUPER FOUR“TYPE-X”』だ。2022年3月の東京モーターサイクルショーでプロトタイプを一般公開し多くの期待を集める中で細部を詰め、同年夏にはNC39前期用、次いでNC39後期/NC42用の販売がスタートしている。

 そして、そのタイプX外装セットと並行して開発が進められてきた『フルエキゾースト“TYPE-X”レーシングマフラー』がいよいよ市販に移る。4月上旬に千葉・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開かれた、CB FAN MEETINGでドレミコレクションが展示した“TYPE-X”デモバイクに装着された市販直前仕様から、ディテールに迫ろう。

  文/Webikeプラス  

マフラーのモチーフはCBX400Fとヨンフォアの混成仕様?

 「これがほぼ市販仕様です」と、ドレミコレクション・藤野高行さん。エキゾーストパイプはステンレス製のバフ仕上げで、“TYPE-X”のモチーフとなったホンダCBX400Fが販売された80年代のカスタムシーンを彷彿させる筒型ショートサイレンサーを装備する。対応年式はCB400SF/SBのうち、NC39(1999~2006)とNC42(2007~2017)。車検非対応でO2センサー用のネジ部も装備されていない。

 カスタムファンとして注目すべきはそのエキゾーストパイプのレイアウトで、4番のパイプが1-3番の3本のパイプの背後を通り、“X字”を形作る意匠はまさにCBX400Fが採用したアイコン的造形。一方でその4本のエキパイを並列に並べ集合させる手法は、さらに遡った1974年にデビューの“ヨンフォア”こと、CB400Fourのそれと同じ。ホンダの4気筒ミドルモデルの系譜を知るライダーなら、思わずニヤリとしてしまう作りこみなのだ。

 

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 『フルエキゾースト“TYPE-X”レーシングマフラー』は8月からのデリバリーを予定しており、現在、ドレミコレクションの公式ショッピングサイトで予約を受付中。価格は税込み110,000円だ。“TYPE-X”外装セットを購入済みの向きはもちろん、CB400SFオーナーすべてに魅力あるマフラーの登場というわけだ。

     

外装セットもスチールタンク+ABS樹脂製パーツで高品質化

 そしてドレミコレクションがひと足早く販売を始めた『TYPE-X外装セット』の方は、当初からのスチールタンク(亜鉛メッキ鋼板製。車検対応品)に加え、NC39後期(2003年以降、HYPER VTEC3モデル)とNC42(2007年以降、HYPER VTEC Revoモデル)については、ナロータイプテールカウルやサイドカバーも純正同等のABS樹脂製を採用している。

 

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会場にはインテグラ仕様も展示されていた!

 

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 こちらはCB-F系を得意とするプロショップ、埼玉・草加市のT.T.Rモータースが同じCB FAN MEETINGの会場に持ち込んだ、CBX400F INTEGRA仕様のCB400SFカスタム。実はこの車両、昨年(2023年)の東京モーターサイクルショーのドレミコレクションのブースにも展示された車両で、TYPE-X外装セットを載せたCB400SFに純正のインテグラカウル(CBX400F INTEGRAは1982年に発売のモデルだ)をあてがってみたら、うまくまとまりそうに見えたから、というのが製作の発端だったという。

 そのアイデアをヒントに、FRP製アッパーカウルやスクリーン、カウルステー、ウィンカーブラケットなどのパーツをT.T.Rモータースが製作して完成したのがこの車両だ。こちらも見事なフィッティング具合で、製作から1年経った今もギャラリーの注目を集めていた。

 

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詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/373711/

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