デビューから年月の経ったクルマは古さを感じる部分もある一方、改良を重ねて走りの質感が向上するなど、熟成されている車種もある。スバルのフォレスターもまた然りだ。登場から5年近くが経ったが、定期的に行われるマイナーチェンジで古臭さを一切出さないその姿勢に感服だ。

※本稿は2024年3月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、SUBARU
初出:『ベストカー』2024年4月26日号

■スバル フォレスター(2018年7月デビュー)熟成期間:5年3カ月

2018年登場のスバル フォレスター(306万9000~374万円)。2020年の一部改良で1.8Lターボを追加、2021年の大幅改良で新しいスバル顔に一新した

 スバルの車種数は、以前に比べると増加しているが、それでも他社よりは少ない。そのために全車を堅調に販売する必要があり、基本設計の古くなった車種でも、改良や特別仕様車の投入を綿密に実施して売れゆきを保っている。

 フォレスターも同様で、2018年の発売後、2020年にはターボを加えた。2021年にはステレオカメラを広角化した新世代アイサイトの採用など、規模の大きな改良も実施した。

 特別仕様車のXエディションも定期的に投入され、アウトドア指向の強いニーズにも応えている。2022年にはSTIスポーツも発売され、今でも古さをほとんど感じない。

●主なマイナーチェンジ
・2019年6月:一部改良
・2020年10月:一部改良、1.8Lターボ車を追加
・2021年8月:大幅改良
・2022年8月:一部改良、STIスポーツを追加
・2023年8月:一部改良

●熟成度……85点(100点満点中)

●判定……買って損なし!

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。