当初、新型フリードの先行情報を発表した5月9日と同日に発表予定だった、トヨタシエンタの一部改良。ところが新型フリードのあまりの進化ぶりに焦ったのかは定かではないが、5月20日に延期したという。さっそくシエンタの一部改良の内容を見ていこう。

※本企画の情報はメーカーからもたらされたものではなく、筆者がディーラーに取材した情報をもとに書いたものです。

文:青嶋勇樹/写真:トヨタ

■新型フリードの登場で危機感?

中間グレードのシエンタG。価格は3万7500円アップ

 当初は新型フリードの先行情報公開および先行予約がスタートした5月9日に、新型シエンタの一部改良が発表される予定だったが、急遽5月20日に延期になったという。

 シエンタは2022年8月23日に発売されたから約2年を経ての一部改良となる。かつてのストリーム、ウイッシュ闘争を思い出してしまうが、今回の一部改良情報を見る限り、大きなものではなさそうだ。

 ではシエンタの一部改良の内容をお伝えしていこう。まずバックガイドモニターが全車標準装備(法規対応)となり、GとZグレードにパノラミックビューモニターを標準装備。

Z、Gにメーカーオプションだったコネクティッドナビ対応10.5インチディスプレイ+はZに標準装備

 さらにZグレードに10.5インチディスプレイオーディオ+を標準装備したほか、スマートエントリー&スタートシステムをガソリンXに標準装備し、デジタルキーを新設定。

 ボディカラーは、ホワイトパールクリスタルシャイン、ダークグレー×グレイッシュブルー2トーンを廃止し、プラチナホワイトパールマイカ、ダークグレー×アーバンカーキ2トーンを新設定。

 細かいところでは、ハイブリッド車のブルーのアクセントカラーを廃止。ハイブリッド車用バッジを新世代「HEV」バッジに変更。といった内容で、新型フリードの対抗するために、大幅改良というよりは、法規対応を中心とした、装備充実といった内容。

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■価格アップは最大12万6600円

ガソリンのGは195万円から4万5000円アップの199万5000円に

 気になる価格は値上げされなかったグレードもあるが、3万7500~最大12万6600円のアップとなった。

 フリードに全車標準装備された電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールドは設定されなかったのが残念。

 2023年の累計販売台数ではシエンタが13万2332台で3位、これをフリードがどれだけ追い上げていくのか、今後の販売競争はどうなっていくのか楽しみだ。

●新型シエンタのラインナップと価格(一部改良後)
■1.5Lガソリン車、2WD、5人乗り
X:199万5000円(4万5000円アップ)
G:233万7500円(3万7500円アップ)
Z:256万円(4万円アップ)
■1.5Lガソリン車、2WD、7人乗り
X:203万5000円(4万5000円アップ)
G:237万5000円(3万5000円アップ)
Z:268万6600円(12万6600円アップ)
■1.5Lハイブリッド 5人乗り
X 238万円(2WD)※、257万8000円(4WD)※
G 268万7500円(2WD、3万7500円アップ)、288万5500円(4WD、3万7500円アップ)
Z 299万6600円(2WD、12万6600円アップ)、319万4600円(4WD、12万6600円アップ)
※=変更なし
■1.5Lハイブリッド 7人乗り
X 242万円(2WD)※、261万8000円(4WD)※
G 272万7500円(2WD、3万7500円アップ)、292万5500円(4WD、3万7500円アップ)
Z 303万6600円(2WD、12万6600円アップ)323万4600円(4WD、12万6600円アップ)
※=変更なし

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