飛騨地方に春の訪れを告げる風物詩「春の高山祭」が14日、岐阜県高山市で始まった。満開の桜の下、金箔(きんぱく)細工や細やかな刺繡(ししゅう)が施された豪華絢爛(けんらん)な11台の屋台が、古い街並みが残る旧高山城下町を彩った。
一部の屋台では、糸で巧みに操られた人形が飛び回る「からくり奉納」が披露された。笛や太鼓の音に合わせて人形が舞う姿に、通りを埋め尽くした観客は歓声を上げ、写真を撮った。外国人観光客も多く訪れた。
家族と一緒に訪れた同市出身で東京都の会社員、後藤倫子さん(39)は「天気も良くて桜も満開。生演奏も素晴らしかった」と笑顔だった。
高山祭は国の重要無形民俗文化財で、2016年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」の一つ。15日まで開催され、2日間で18万人の人出を見込んでいる。
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