目が不自由でも桜を楽しみたい。岡山市の女性の「花見」に同行しました。今、障害がある人にも春の風物詩を感じてもらおうという取り組みが進んでいます。

(佐藤理子アナウンサー)
「両サイドにサクラの木が約10本ほど植えられている。1本の枝に密集して咲いていて、一つ一つの花は小さくてかれんな印象」
(鈴木鈴子さん)
「束になった感じで花がある」

岡山市北区に住む鈴木鈴子さん(64)。生まれつき弱視で29歳の時に全盲になりました。毎年、春を感じに盲導犬と外出することが好きだと言います。

(鈴木鈴子さん)
「視覚で見えない分、皆さんの目を借りたり、言葉を借りたりしながら花の様子を楽しむことができる」

岡山市北区の下石井公園。街中にある天然芝の公園は日中、家族連れなどで賑わいます。鈴木さんは幹や散ったサクラを触ることでも花見を楽しみます。

(鈴木鈴子さん)
「緑の匂いがする。葉っぱの匂いがだんだん濃くなっている感じ。(お花をどうぞ)ありがとうございます」
(佐藤理子アナウンサー)
「ピンク色だったものが、だんだん白くなるグラデーションもある。
(鈴木鈴子さん)
「1つのサクラでも色が場所によって全然違う」

全ての人が花見を楽しめるように。東京管区気象台はサクラの満開宣言を音声と手話で伝え、ユニバーサルな対応に取り組んでいます。

ちなみに、手話でサクラはこう表現します(手法)

(鈴木鈴子さん)
「AIを使った解説などはすごく増えているが、リアルな言葉がけはまだまだ少ないと思う。一緒に出かける機会があったら、そういう声かけをしてもらえたらうれしい」

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