浦野泰照教授(中谷医工計測技術振興財団提供)

中谷医工計測技術振興財団(神戸市)は16日、独創的な研究者を支援し、日本発のイノベーションに光を当てようと創設した「神戸賞」の第1回受賞者を発表した。大賞には、東京大大学院薬学系研究科、同医学系研究科の浦野泰照教授が選ばれた。

浦野氏は、生体内で特定の細胞や生体分子を生きたまま可視化するバイオイメージング技術で、目的の細胞などを光らせる蛍光プローブと呼ばれる分子を多数開発。世界に先駆けて開発された技術もあり、基礎生物、化学関連の領域に大きな影響を与えた。

このほか、45歳未満の研究者に贈られるヤングインベスティゲーター(Y.I.賞)賞には、大阪大学大学院医学系研究科の武部貴則教授▽東大先端科学技術研究センターの太田禎生准教授▽東大先端科学技術研究センターの加藤英明教授-の3人が選ばれた

神戸賞は、対象を日本人研究者に限定。医療や健康に貢献し得る「生命科学と理工学の融合境界領域」の研究で、基礎から応用まで幅広く対象とした。大賞の賞金5000万円を授与。Y.I.賞には賞金500万円のほか、5年間4000万円の研究支援も行われる。

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