ここ30年間で子どものむし歯が激減。なぜ、むし歯にならない子どもが増えているのでしょうか。

 「歯と口の健康週間」に伴い6月6日、札幌の小学校で「全国小学生歯みがき大会」が開催。

 子どもたちはクイズや実習を通して、歯と口の健康について楽しく学んでいました。

 そんな子どもたちにある質問をしてみると…。


 「Q:今までむし歯で痛い思いとか、つらい思いをしたことは?」(ディレクター)

 「ないです!3か月に1回とか、定期健診に行っています」(小学5年生の女の子)

 「虫歯になりたくないから1日15分くらい2回ほどみがいている」(小学5年生の男の子)

 そう!近年子どものむし歯が激減しているんです!

 こちらは13歳の子どもが、今までむし歯になったことがある永久歯の本数をまとめたデータ。

 1993年だと5本ほどむし歯になった歯がありましたが、2022年には0.7本と1本以下!

 年々減っているのがわかります。

 いったいなぜ子どもの虫歯が激減しているのでしょうか?


 「保護者の歯に関する健康意識が高くなったことが、むし歯の激減につながったと考えています。乳幼児から定期的に歯医者さんに通ったり、仕上げみがきだったり、歯みがきの習慣がついたこと。後は歯みがきの回数が増えたことが影響しています」(ライオン歯科衛生研究所 野原歯科衛生士)

  データで見ると10歳から14歳のむし歯が年々減っているのと同時に、1日2回以上、歯みがきをする人が増えているのがわかります。


 さらに子どものむし歯が減っている大きな理由が…

 「フッ素入りの歯みがき剤が普及したことが影響していると考えられます」(野原歯科衛生士)

 フッ素には歯の質を強化する働きがあり、使うことで虫歯予防につながるといいます。


 では気になるのは正しい磨き方ですが…

 「1つの歯につき20回以上、みがき残しのないようにブラッシングすることをおすすめします。大人も子どもと同じように20回、歯ぐきの境目に汚れがたまりやすいのでそこに歯ブラシが当たるように意識してみがいていただけるといいかなと思います」(野原歯科衛生士)

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