宮城県内に警報が出されている咽頭結膜熱と溶連菌の患者数はいずれも前の週より増加し、依然として警報の基準を超えています。また、全国で感染が広がっている「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」について、県内でも増加傾向にあることが分かりました。

県によりますと、今月3日から今月9日までの1週間に、県内で確認された咽頭結膜熱の1医療機関あたりの患者数は前週より0.44人増えて1.24人でした。
同じく子供を中心にかかるA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、いわゆる溶連菌も前の週より0.85人増えて5.45人でした。どちらも一部の保健所管内で警報レベルを超えていて、引き続き県内全域に警報が出されています。

また、全国で過去最多となった去年の感染者数を上回っている「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」について、県内では今月2日までに、去年よりも5人多い11人の感染が確認されているということです。「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は急激に手足が壊死し死に至る恐れがあることから「人食いバクテリア」と呼ばれています。
県内での過去5年の年間の平均患者数は16人となっていて、今年は増加傾向にあることから、県は手洗いや咳エチケットなど、基本的な感染対策を呼びかけています。

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