中国地方の梅雨入りはまだ発表されておらず、当初の予想より延び、平年より約2週間遅い6月20日・木曜日となる見込みです。6月の雨の量が少ない分、野菜は順調に収穫され、高騰していた価格は一旦落ち着いていますが、今後、価格が上がってくる可能性もあります。

岡山市北区のスーパーで買い物客に野菜の価格について聞きました。

(買い物客は…)
「全般的に値上がりしていると思う。その日のメニューを変更したり」
「全体的に(高い)でもほかのものも高いから仕方がない」
「働いている人のことを考えたら大変だと思う。そう思って買う。高いけど仕方がない」

(長尾龍希アナウンサー)
「4月と5月は野菜の価格が特に高い状態が続きました。6月17日現在、きゅうりは1本税込み64円、キャベツは1玉税込み215円。5月に比べて落ち着いたものの、例年より高い状態が続いています」

農林水産省によりますと、主要な8つの野菜の平均価格は平年に比べて軒並み高くなっていて、家計を圧迫している状況が続いています。

その理由は…。

(株式会社グランドマート 数藤悟青果課長)
「天候不順が一番。農家さんが痛い思いをして出荷できる予定のものが被害を受けたりして市場に来る量が少なくなって(価格が)高くなった」

2024年は3月下旬に寒の戻りがあった影響などから野菜の入荷量が平年に比べて減っていて、価格の高騰につながったということです。梅雨入りが遅れ例年より雨の量が少ない分、今は地元産が順調に収穫されるようになり、価格が落ち着いていた野菜もあります。

しかし今後、地元産のシーズンが終わり、産地が絞られてくると10日から2週間ほどで価格が再び上がる可能性が高いといいます。

(株式会社グランドマート 数藤悟青果課長)
「産地指定になって絶対量が減る。そうしたら自然と(価格が)上がってくる。今の値段よりは1.2~1.3倍くらいは高くなると感じている」

その中でも出費を抑える方法はあるのでしょうか。

(株式会社グランドマート 数藤悟青果課長)
「安いうちに冷凍できる野菜、オクラとかブロッコリーとか、今安いうちに自分でボイル調理して冷凍しておけば安いときの値段で必要な時に使うのも工夫だと思う」

私たちの生活に欠かせない野菜。家計に工夫が必要な日々が続きそうです。

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