白い雄(左)の隣を泳ぐ雌の白いシャチ=羅臼町沖の根室海峡で2024年6月17日午後3時過ぎ、知床ネイチャークルーズ提供
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 世界自然遺産・知床(北海道)のある北海道羅臼町沖の根室海峡で17日、白いシャチ2頭(雄1頭、雌1頭)が撮影された。同海峡では2019年に初めて白いシャチが1頭確認されて以降、21年には2頭、23年にも雄1頭が撮影されている。

激しいしぶきを上げて遊泳する雄の白いシャチ=羅臼町沖で2024年6月17日午後3時過ぎ、知床ネイチャークルーズ提供
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 白いシャチが出現したのは羅臼港の北東、約13キロ。知床ネイチャークルーズの長谷川正人船長(62)によると、仲間の船から連絡を受けて急行すると、約20頭の群れの中に2頭の白いシャチが交じっており、1頭は背びれの大きな雄、もう1頭は背びれが鎌のような形をした雌だった。船が近づくと高速で逃げて行き、「3年前の2頭の行動に似ている」という。

 今年の羅臼沖では、5月ごろからさまざまなシャチの群れがほぼ毎日のように観察されており、多いときには「スーパーポッド」と呼ばれる数十頭の大群になることもあるという。【本間浩昭】

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