北海道標茶町で撮影されたヒグマ=2023年6月(同町提供)

昨年度に過去最多の人的被害をもたらしたクマが、人の生活圏に出没した場合の対応について、伊藤信太郎環境相は17日、市街地での猟銃使用を禁じる鳥獣保護法の改正を視野に、専門家による検討会を近く設置する考えを示した。鈴木直道北海道知事との面会の場で明らかにした。

伊藤氏は、市街地でクマを捕獲することは困難なこともあるとし、今後設置する検討会で「具体的な対応方針を検討したい」と述べた。

環境省によると、クマが市街地に出没した場合、ハンターらの猟銃使用の可否は、警察官が危害防止のため関係者に必要な措置を命じられると規定する警察官職務執行法に基づいて判断されていた。

11日に開かれたクマ対策の関係省庁連絡会議では、警察庁の担当者が市街地での猟銃の使用を巡り現場で混乱が生じている事例があると報告していた。

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